5~6年前まで 「川柳」等というものには 全く 興味、関心無く 無縁の世界でしたが ある時から 突然 変わりました。
当時の朝日新聞に 「初めての川柳①、②、③、④」、「川柳人気 急上昇!」等という記事が連載されていて ふと目が止まり 何故か 引き込まれてしまい 「川柳、面白そう!」と なった分けです。
しかし その気になっても 所詮 ユーモアセンス まるで無し、川柳の「才能無し」の爺さん、ひらめきもせず、直ぐに 頓挫、挫折・・・、今に至れりでは ありますが。
もっぱら 多くの川柳の達人の句を 読ませていただき 作者の鋭い着眼点、機知、風刺、ユーモアセンス、自嘲、人間性に感じ入りながら 吹き出したり、頷いたり、膝をたたいたり、腹を抱えて大笑いしたりして 楽しんでいる類 なんです。
川柳初心者向けの指南書、手引書の類も 数多有りですが イマイチそこまでは・・・という思いもあって 読み込むこともなく 未だに 「なんだかなー?」の爺さん。
先日 図書館で たまたま 目についた 「近藤勝重の一日一句、健康川柳」(幻冬舎) なる書を借りてきて 読んでみました。
新聞(毎日新聞大阪支社)とラジオ(毎日放送)共催で始めた企画 「近藤流 健康川柳」で 募集した句から選出した優秀句が ずらー っと掲載された書でした。
著者は 「まえがき」で 「五七五と指折り数えて 句を作る作業は 自らの内面や世の中の出来事への関心を高め 必要とする情報が 右脳と左脳を行き交い 自ずと脳が鍛えられる。かつ 笑いの効果もあり まさに 「一日一句 医者要らず・・・」「川柳は 健康にも良い」等と 述べられています。
健康にも 良いのだそうです。
この書に掲載されている数百の句、いずれも傑作揃いですが、その内の何句かを 摘み出してみました。
笑ってしまいます。
「美人湯か 長寿の湯で迷う年齢(とし)」 吉田エミ子
「目は一重、顎は二重、腹は三重」 松本利博
「三歩前 歩いたわしが 今後ろ」 岡宏明
「物忘れ外来行って 忘れ物」 邪素民
「寝る前に やっと出た句が 朝に消え」 ゆさみ大明神
「一言うと 百ほど返す 妻元気」 清本明郎
「七十を 羨ましいと言う 八十」 あらきみやこ
・・・・
「川柳」にも 「時事川柳」「サラリーマン川柳」「夫婦川柳」「フォト川柳」「シニア川柳」「シルバー川柳」・・・等々 区分は数多ですが 我が家、我が身に照らして やっぱり 一番の興味関心は 「シニア川柳」「シルバー川柳」と なってしまいます。
「シルバー川柳」と言えば 公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」様が 毎年 「敬老の日」に向けて公募され 各会員入居者の投票によって選ばれた20作品を 入選作として ネット上で 発表されておられ 大変 人気が有るようです。
毎年9月の発表を楽しみにしていますが 特に気に入った何句かを ブログで何度かご紹介させていただいたりもしました。
(※入選作品ご紹介に関しましては 同協会のご承認をいただいております)
同協会のホームページでは 過去の入選作品を 何時でも見ることが出来ます。
とにかく 傑作揃いです。愉快です。楽しいです。
ご興味ご関心お有りの方には 覗いてみて下さい。
公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」のホームページ・「シルバー川柳入選作品」 は →こちら