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オーディオと音楽について

インターナショナルオーディオショウ2010(その11)

2010年11月15日 07時20分12秒 | オーディオ
メーカーが出すスピーカーには、アマチュアが“真似できない”ものではなく、“真似をする以前に諦める”ものを期待する。海外製品にはそんなスピーカーが多いが、このMAGICO Q3はその最右翼だと思う。
込められたテクノロジーを表現できていないデザインや、とても一般人に買えない高価格には目をつむるとして、音楽信号以外の余計な音が全くしない圧倒的透明度に驚いた。
ブースはガラガラで誰も興味がないらしく、もしかしたら自分の耳がおかしいだけなのかもしれない。けれど個人的には、今回のショウにおけるベストだと思った。


GRACE DESIGN M903

2010年11月13日 21時52分42秒 | オーディオ
昔、グレースデザインの輸入元へ試聴に出かけたことがある。目的はグレースデザインではなく、BlueSkyのモニタースピーカーだった。スピーカーの試聴(Sky System Oneは20Hz~20kHzをまともなバランスで実現する最も安価なスピーカーシステムだと思う)が終わり、最後に“聴いてみて欲しい”と言われ聴いたのがヘッドフォンアンプのGRACE DESIGN M901だった。ヘッドフォンは有名なソニーの900STだったと記憶している。ヘッドフォンは生理的に好きではないのであまり興味がなかったが、折角なので渋々聴いてみることにした。

驚いた。あまりに鮮烈で力強く、かつ気品のある音だった。これなら十分楽しめると思った。きくとジェフローランドの技術者が立ち上げたメーカーとのことだった。

そのM901がこの秋に2回目のモデルチェンジを行い、M903になるらしい。機能的にもヘッドフォンアンプのみならずDAC内蔵リモコン付きプリとして使えて魅力十分だ。一度聴いてみたい。

インターナショナルオーディオショウ2010(その10)

2010年11月12日 22時10分36秒 | オーディオ
リンデマンのスピーカーはスキャンスピークのユニットを使った先代が結構好きだった。だからあまりに大きな路線変更をしたSWINGには興味がなかった。自作マニアなら簡単に真似できるような構成(ETONとACCUTON)も気に入らなかったし。
でも初めて聴いて驚いた。サイズやユニット構成を無視したような広い音場とワイドレンジ。セラミック臭さも皆無だった。リンデマンはスピーカー作りの上手いメーカーだと思う。

インターナショナルオーディオショウ2010(その8)

2010年11月11日 13時40分46秒 | オーディオ
SONUSの巨大なフラッグシップ。2000万円するらしい。デザインが普通のトールボーイなのにそれぞれのパーツが大きくて初めて見たときは遠近感が狂うような不思議な感覚を覚えた。音を聴いてイメージしたのは大排気量の豪華リムジン。ゴージャスで、余裕があり、しかも繊細さも兼ね備えている。弱音にも存在感を与える懐の深さにも驚いた。これだけの巨体なのに弱音に強いのはキャビネットに相当な物量をかけているからだろう。
欲しいけれど勿論絶対に買えない。

インターナショナルオーディオショウ2010(その7)

2010年11月11日 07時23分20秒 | オーディオ
ISISを聴くのは5回目くらい。この機種に限らずAVALONのスピーカーは音離れの良さが特徴的で、音ではなく音楽に専念できる。 ISISは構造により音像が比較的上方に現れるが自分はその方が好きなので全く気にならない。ただこのスピーカーを聴くたび低域にもう少し締まりが欲しいと感じる。アイドロンでは感じない点だ。

インターナショナルオーディオショウ2010(その6)

2010年11月10日 22時14分03秒 | オーディオ
オーディオマシーナのCRMには驚いた。片手で抱えられるような小さなスピーカーから何故こんなにまともな音がするのか全く不思議だ。透明で力があり、解像度が高い。音場も当然のようにスピーカーを無視して広がる。小容量密閉型なのにバランスがよく、詰まった音もしない。
PURE SYSTEMで気になった中高域の癖もCRMにはなく、個人的には兄貴分よりも優秀と感じた。
専用サブウーハーは是非つけたいが150万円という予価は非現実的だと思う。

インターナショナルオーディオショウ2010(その4)

2010年11月10日 07時33分36秒 | オーディオ
ALRの小型スピーカーが驚くような実在感で鳴っていた。鳴らしていたのはDENSENの極普通の薄型プレイヤーとアンプ達。“DENSENて安いのにこんなに良いのか”と新たな発見をしたつもりだった。
が、よくよく見てみるとプリアンプの価格が違う。実は発売されたばかりのDENSENのフラッグシップ格のプリだった。お値段は120万円とのこと。 このデザインではとても許せないが、音の良さは恐らくこのプリのお陰だろう。

インターナショナルオーディオショウ2010(その3)

2010年11月10日 07時13分07秒 | オーディオ
アバンギャルドDUO G2とタンノイのKINGDOM ROYALは両方聴いた。片chに片寄って聴いたため、指向性の強い両者は片方の音しか聞こえず、当然音場はわからず。
デザインも音もアバンギャルドの押しが強くて、KINGDOMは地味に映った。DUOは力感とスケール感があり好印象だったが、オーケストラで中域に“鳴き”が聴こえた。ただこれはソースの癖かもしれない。KINGDOMは見た目の個性を感じさせないニュートラルで控えめな音。性能が高いのは認めるけれど個人的にはオリジナルの威圧感が好きだ。