草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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本日より指導開始

2007年09月03日 09時01分19秒 | 
 1日2日は9月3日の指導準備に追われました。パソコンに向かっている時間もそうですが, なにやかやと指導構想を練る時間が馬鹿になりません。高校入試の9月の指導イメージ, 慶応中対策の新プログラム, 都立中高一貫指導の再考証, 私立中入試のための次の一手, 中1中2のための新レジュメ構想, 1あたり量の最近ひらめいたアイデアのレジュメ化のこと等々ひとつひとつの難題つまりトラブルと真摯に対峙しております。新しく導入したパソコンやバージョン・アップされた新ソフトとも苦戦しております。
 昨今の「本を読まない」子どもたちの語彙の欠如, 文脈を追えない, 想像力の貧困さ, 総じて読解能力の低さに如何にして対応していくのか。1あたりをなかなか理解しない子たちのひとつの原因がこの「読書をしない」ということに関係あるとしたらと思うと考え込まずにはいられません。畢竟, 私の指導も語彙を増やすことに力を注がざるをえないことともなります。国語辞書をなにかにつけてひかせるというのも竹の会の定番指導です。いつか「うちの子は本をたくさん読むのに国語が全然できない」という母親がいましたが, おそらくは読んでいるフリをしているだけだったのだと思います。読書の偽装です。今, 子どもたちにはまず最初の1冊として「赤毛のアン」を読むことを勧めています。もしこれを読み終えたのであれば, 次には志賀直哉の「和解」を勧めます。さらに次に読む本は直接私に質問してみてください。語彙のない意識を, したがって想像力のない貧困な意識を改革することです。「本を読むことによって」実行してください。
 「割合」のテキストを終わってはみたものの1あたりのレジュメに苦戦している子もいます。テキストというのはどうしても形式的な理解で終わりがちです。実質の考えはなくてもマネをすることで答えが出るのです。もしこのマネでテキストを終わらせたとすれば, できないのはあたりまえです。これは本人の取り組み方つまりは姿勢(スタンス)の問題です。あるいは家の人に聞いて答えを出すということをやっているとレジュメはできないでしょう。終わらせることを偽装してはいけません。偽装思考を学んではいけません。竹の会のレジュメは問題の形がいつも変わっています。マネができないように作られています。中身つまりは実質を理解していないと偽装思考ではとても太刀打ちできません。
 受験する子の中には, 1あたりの理解が未だ途上という子も複数います。9月はこうした子たちの指導に力点を置かざるをえません。夏に限らずそれ以前も含めてパスポートを取った子とそうでない子の実力差が開きすぎてしまいました。少なくとも受験するのであれば, パスポートはできるだけ早めにとるのが賢明だと思います。パスポートとそうでないのとでは進度と理解の深さがあまりにも歴然として違いすぎます。受験するのに, 少なくとも夏が終わって分数の四則混合がまだマスターできていないとか, 割合の形式問題が終わっていないというのはやはり重大なマイナスです。9月も10月もこの基本訓練にあてることになるとすればそれはかなりにマイナス事情だと思うのです。
 中学1年2年は指導が空回りしがちです。小学生のときに1あたりの洗礼を受けずにきた子たちが中学では苦労しています。いかに小学のときに基本となる思考スタンスをつけていることが大切かを思わずにはいられません。英語で苦労している子も竹の会の基本訓練を経ていないことが大きなネックになっています。英語は, 中学1年からの指導でその後の英語が決まってしまいます。基本訓練に明け暮れる竹の会の指導を経験していない子たちが悪戦苦闘しています。 部活がネックになっている場合もあります。成績不振はそのままに部活絶対優先は維持されるというパターンです。部活と受験失敗については過去その例に事欠きません。悲惨な結末をとった子たちを多く見てきました。以上いずれの場合も, 長時間かつ継続指導が処方箋です。
 本日から9月の指導が開始です。
 
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