かつて大手の進学予備校に通う生徒の親から英語の補習を頼まれたことがあった。その親は予備校の宿題が膨大でそれをこなすのが大変なんだということを私に話したことがある。この子は結局志望の都立広尾に不合格であった。この年竹の会では都立青山3名・都立駒場1名など都立全員合格を果たしている。このとき思ったのは, この子にとって大手の凄まじいカリキュラムはなんであったのかということであった。不思議なことに大手に . . . 本文を読む
2006年4月1人の小学6年生が竹の会の門をたたいた。「九段中学に行きたい。」。公立中高一貫校制度は2年目に入った年であった。1年目と違いかなりの量の過去問が入手できた。これは過去問指導を得意とする私には最強の武器が与えられたようなものだ。もともと竹の会は首都圏の過去問を駆使して慶應・早稲田実業・立教・青山学院などに次々と合格させてきたという蓄積があった。よく誤解する人がいるのだが, 過去問指導と . . . 本文を読む
2007入試のための冬期指導の実際の紹介
本年千代田区立九段中学に合格したある小学生の冬期指導の記録
passportコースの内容
12時45分~8時45分 8時間指導 10日間 計80時間指導
都内全中高一貫校の2年分の過去問による思考訓練とできなかった問題の検討・作文指導(徹底した書き直し指導)・全国中高一貫校過去問全問題の2回目の解きなおし指導と作文の徹底した書き直し。全国過去問はすでに1回 . . . 本文を読む
「開化の潮流が進めば進むほど、また職業の性質が分かれれば分かれるほど、我々は片輪な人間になってしまうという妙な現象が起こるのであります」
「自分の商売が次第に専門的に傾いてくる上に、生存競争のために、人一倍の仕事で済んだものが二倍三倍乃至四倍と段々速力を速めて遂付かなければならないから、その方だけに時間と根気を費やしがちであると同時に、お隣りの事や一軒置いたお隣りの事が皆目分からなくなってしまうか . . . 本文を読む
そうだ、まるで優秀な脳外科医が脳腫瘍を手際よくピン・ポイントで除去するように指導のメスを入れる。これが、私が頭に描く指導のイメージだ。「割合」で悩む子を前にして、この子に何をすればいいのか、私は思案する。その病の状態、レベルも考えずに杓子定規に口角泡を飛ばして「割合とは何か」を説明するバカ医者にはなりたはない。そもそも分数がなんたるかをわかっていないのではないか。「割る」という概念がイメージできて . . . 本文を読む
ひとつのことを長時間考え続けられるということは既に天才である。集中力こそが成功の鍵である。学問に対する集中力は学問に関心のない者には無縁である。 サッカーが好きな者はサッカーに集中できよう。敷衍すれば何事に対しても集中しなければものにはならないということである。料理を極めようとすれば四六時中、料理のことばかり考えていなければなるまい。塾は何を指導するのかといえば私はこう答える。ひとつのことを長時間 . . . 本文を読む
公立中高一貫校は人気急上昇中だ。平成18年に最初の入学検定試験があり今年は2回目となる。1年目の過去問が廉価で市販されたためその対策はとりやすかった。とはいってもこれは竹の会が過去問指導法という蓄積があるからいえることであって, 一般の方には, この過去問をどう利用していいのかはわからないと思う。竹の会では, 全国一貫校の過去問を逐一解いていった。実際に解くことによって過去問の実質を本質を分析して . . . 本文を読む
これは大手で成功している生徒がそれなりにいるということは前提の話だ。しかし, 私は「今, 大手のどこそこに通っています。」という生徒・児童の多くが, 99%の確率で遅かれ早かれ失敗するであろうことを予測できるし, 実際にその後に失敗したという後日談をよく耳にした。そういう話しがまだ早い時期に私の耳に入ってきても, その時期には多くの親や子どもは大手での成功を信じきっているから, 「大手をやめて竹の . . . 本文を読む
冒頭のタイトルは将棋の天才羽生善治のことばである。大手の授業, 家庭教師といろいろやったが, 失敗したという人がおそらく夥しい数に上ることであろう。普通並の能力の人を前提としての話しであることは, 断っておきたい。大手の正月特訓なるものは, 朝から夜までやるものらしい。「いったい, あなたはいつ考えるんですか。」と問い返したい。家庭教師が傍で喋り続けている人にも同じ問いを発したい。考えるという営み . . . 本文を読む