都立中受検の子の多くは作文を特に苦手とする子が多いように思います。私の記憶では、作文がすぐれていたのは平成22年に桜修館に受かった杉山太一君だけであったように思います。平成19年区立九段に合格した男子は、全く作文を苦手としていましたし、平成23年桜修館合格の男子も作文が全くだめでした。 九段の子を指導したときは、私の書いた作文を何度も読ませました。実はこれまでに私も子どもたち . . . 本文を読む
「長距離競走のときも、途中で息が苦しくなったり横腹が痛くなったりして、休みたくなったり歩きたくなったりすることがある。そんなとき、歩いたり休んだりするとあとが走れなくなるが、堪えぬいて走り続けていると、走り続けてしまうことがある」(斎藤喜博「君の可能性」ちくま文庫)。 私はこのような経験を一度だけしたことがあります。高校3年生のことでした。もともと長距離の苦手な私は途中まで走 . . . 本文を読む
できない、わからない子たちの哀しみとは、苦しみとは、・・・いつも思い遣る。勉強は実はそれほど好きというわけではない。でも親は勉強すると喜ぶ、機嫌がいい、それで勉強する。でも勉強は面白くない。わからないから面白くない。教科書を読んでも何を書いているのかよくわからない。学校の授業だってよくわからない。 それに比べて部活をやるのは楽しくしかたない。親も部活をやっていれば勉強しなく . . . 本文を読む
『知識は力なり』(Knoeledge is power.) 16世紀のイギリスの哲学者フランシス・ペーコンの著書の中に出てくる言葉です。 去年の福島第一原発の事故に際して、東大大学院工学系統出身の学者たちが、全くあきれるほどに無策であったことは周知の事実です。政府の対応も事態の深刻さを理解できずにどんな危機管理においても常に優柔不断という日本の持ち味を遺憾なく発揮してくれまし . . . 本文を読む
竹の会には見知らぬ方からのメールも時折あります。たいていは「草枕」の熱心な読者であるのが普通です。
最近私が書いた内容についてご相談がありました。
ポイントは3つほどあります。
・小学生のときに「考える」力を育ててこなかったらもうだめか。
・能力がないと判断したときはあきらめるしかない . . . 本文を読む
竹の会の新しいロゴができました。2012年5月渋谷教室スタートに合わせてこれまでの竹の会のロゴを作り直すことになり、いろいろと考えてみました。できあがったロゴは基本的に私のデザインです。私の図案をプロのデザイナーに仕上げてもらいました。
下のロゴはこれまでの竹の会のロゴです。
これも私のデザインです。
さて . . . 本文を読む
疲れ果てた体を癒やすにはまだ十分な時間が必要なようです。片道3.7kmを歩いて往復するとふくらはぎがパンパンに腫れ上がります。そして極めつけは脚の痙攣です。これは痛くてがまんできないものですね。冷蔵庫で冷やした冷湿布を貼り尽くします。すると不思議に治まります。満身創痍ですが、歩くおかげか血圧は正常値を保っています。こちらのほうがうれしくもあり歩くのは止められません。 今日1日 . . . 本文を読む
「あたりまえ」というのは、なにも考えないということです。幼児がなにも考えないのとは違います。幼児にとっては見るものすべてがあたりまえではないからです。あたりまえというのは、事理を弁識できうる程度に意識のある人たちに通有される意識作用です。人は強いストレスで精神的に病むことから逃げるために「あたりまえ」化することによって自己保存するのです。よく辛いことに「慣れる」と言いますが、「あたりまえ」になる . . . 本文を読む
昨日の指導では、小5の女子の先祖返り現象に「やっぱり」と思ってしまった。算数をミクロ・マクロ思考でアプローチすることを、そしてその際に「もとにする量」の変化に応じて割合を考えていくという基本をすっかりと忘れてしまったいた。気になって家での勉強のようすを聞いてみたら、どうもいけない。算数を全くやったようすがないのである。算数を一度解いたらもう見向きもしない。これではだめである。何回も「解き直し」を . . . 本文を読む
まだ多くの皆さんには知られていない竹の会渋谷教室です。渋谷教室のすぐ側を東横線が走っていますので窓を開けているとすごい音がします。そして近くにある都バスの車庫兼社宅には一日の仕事を終えたバスが時折エンジン音を立てながら側を徐行していきます。東横線は今年度中には地下に潜り消えてなくなります。今でもこの2つの騒音を除けば静まりかえって都会ではないようです。実は教室のあるマンションは完全防音になってま . . . 本文を読む
「竹の会入会テスト」レジュメは、都立適性過去問などから私が制作した最高傑作である。このレジュメ・シリーズはこのレジュメで学ぶ子どもたちには注意散漫な脳のありようを思い知らせるに十分であろう。子どもたちは当局のしくんだ罠に面白いようにひっかかる。考え違い、勘違いも日常茶飯事である。私から言わせれば、なんとも荒い思考である。短絡と飛躍。この子たちは難局にあたり、知恵というものがない。何も考えないに等 . . . 本文を読む
お早うございます。今日は3日続けての指導のあとのお休みです。一日レジュメ制作などに没頭できることがとてもうれしく感ぜられます。私の住んでいるところは渋谷駅まで徒歩二十数分のところにあります。電車だと一駅で5分です。それで指導のない日は渋谷に出ることが多い。私が行くところは何カ所もない。まず本屋です。最近はジュンク堂ばかりです。去年は紀伊國屋が多かったのですが、ジュンク堂の使い勝手のよさとほかのメ . . . 本文を読む
お早うございます。本日は金環日食です。私の住んでいる地域の人たちもたくさん見ていたそうです(妻談)。 今日は元代々木教室の通常指導の日です。元代々木教室は今は少数の子たちしかいませんので少々騒いでもほとんど気になりません。ただこれが渋谷教室だとダメだと思います。渋谷教室では大声は厳禁です。おしゃべりそのものがまず禁止です。静寂と集中、これが渋谷教室のコンセプトですからね。 . . . 本文を読む
小説「陰陽師」の中で「呪」について述べられている一節は私には今でも衝撃的教示として残っている。「名をつける」ということで「呪い」にかけられるという件(くだり)である。人は名前をつけることによってそのものと認識し、名をつけられたものもその名によって規定されるという至極簡単なことであった。実は真理というものはシンプルであり、シンプルがゆえにあまりにも当然のものとして特に意識されることもなく注意もされ . . . 本文を読む
お早うございます。昨日は渋谷教室の指導日でした。渋谷教室は「あっという間に」時間が経過するようです。5月はまだ試験的な指導期間で生起する様々な問題を見定めているところです。渋谷には結局竹の会のほとんどの女子が移転し、あるいは移転することになりそうで、まさに女子塾の様相です。男子2人は私から「おしゃべり」のレッテルを貼られた子たちでこちらは「おしゃべり」に関しては正直信頼できない部分があります。た . . . 本文を読む