草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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自然体

2004年10月29日 11時22分13秒 | 
 しばらく多忙な日が続いた。妻の母が手術で3日ほど入院した。静脈瘤で有名な医師の勤める神奈川県の病院だ。退院の日に渋谷でお会いした。高齢だがいつまでも元気で若々しい。久しぶりに一緒に渋谷で昼食をした。妻が木更津まで送って行った。JR渋谷駅まで見送った。年老いた後姿が、心に残った。私の母ももうかなりの歳だ。まわりが確実に変わりつつある。心の中はいつもブルーだ。  自然体ということばは、確か、中学だっ . . . 本文を読む

亡き祖母を思う

2004年10月26日 12時58分29秒 | 
 高校入試が近づいてきた。しかし、これほどのんびりとした受験生をかつて知らない。家庭での受験勉強をしているとはとても思えない。公立中のゆとり教育の弊害はこういうところに出てきている。受験を知らない、いや知ろうともしない。おそらく結果が出る直前まで、目の前に迫った危機をそれとして意識しないのではなかろうか。子どもたちの意識は確実に変化してきた。危機に鈍感となった。備えて準備するというかったるいことは . . . 本文を読む

不安

2004年10月24日 11時48分51秒 | 
 人間は、様々な不安を持ちながら、一日一日をながらえている。今年の9月、囲碁のプロ・アマ戦で若いアマがプロ八段に勝ったという話はもうしました。戦う前のアマの人の心の中って、どんなだろう。相手はプロの高段者だ。普通ならプロに勝てるはずがない。でも一矢報いたい。勝ちたい。勝てるだろうか。いや、負けるのが当たり前だ。でもなんとか勝てないか。勝てば、自分の評価は格段に上がるだろう。ざっとこんな考えが次から . . . 本文を読む

プレッシャーに克つ

2004年10月21日 21時41分32秒 | 
 人間って、本当に本番に弱いですよね。普通の人間はみなそうなんでしょうね。よくプロの選手なんかもプレッシャーで崩れていくのをよく見聞きします。ゴルフなんかも、一流と言われている人がここぞというところでもろくも崩れ去るのを何度となく見てきた。アテネで期待されながら、予選ですべった人も何人かいました。特別と思ったときが崩壊の始まりなんですよね。かつて、竹の会から開成高校を受けたOBも、調子がいいと思っ . . . 本文を読む

指導の妙技

2004年10月19日 10時10分44秒 | 
 月曜日は、2時過ぎに家を出た。渋谷でバスに乗り、30分ほどで初台坂下に着いた。教室に入る前に郵便受けをチェックしてから、教室に向かう。着くと、いつものように掃除をする。一段落してから、「わかりません」ということで預かっていた数学の問題を5,6題ほど解く。きちんと解説を書上げて終わり。3時40分くらいには、もう早い子がやってくる。Aさんが来た。「先生、何をやったらいいですか?」。竹の会の指導がちゃ . . . 本文を読む

津久見の蜜柑

2004年10月18日 01時32分38秒 | 
 田舎の母から蜜柑が届いた。母は大分県の津久見の出身だ。津久見は蜜柑の栽培農家が多い。2年ほど前に他界した叔父も蜜柑を栽培していた。高校のころ一度だけ蜜柑山に手伝いに行ったことがある。山の斜面に蜜柑の木が密生していた。午前中と午後ずっと蜜柑の木の消毒を手伝った。へとへとになったが、山小屋で食べた炊き立てのごはんが忘れられない。美味しかった。私はこの叔父が好きで、高校のころ、新聞部の仲間と別府から津 . . . 本文を読む

名札

2004年10月16日 20時11分21秒 | 
 夢枕獏の「陰陽師」の中で安倍清明はいう。「名も呪だ」と。名がつけられればその名に囚われる。姓名判断なども名がなんらかの影響をもつという前提がある。世の中にはありとあらゆるものに名がつけられている。名づけ親などという。名にも由来がある。物には名前がある、ないしはつけられる。名がなければ名無しの権兵衛ということになる。名前に囚われることはともかくとして、囚われるからこそその物が何ものなのかがわかると . . . 本文を読む

水田

2004年10月15日 10時08分32秒 | 
 最近、竹の会では、中学入試の小学生のために理科・社会の講義カセットを作成・配布し始めた。もともとのきっかけは、耳学問はなかなか役に立つという素朴なものだった。何年か前、竹の会の高校入試の英語指導で私の作成テキストの解説講義を録音したことがあった。そのテープが会員の生徒に大好評で毎年受験のたびにダヴイングして配布するのが通例となっていた。小学生は、ひとりでじっとテキストを読むというのが苦手の子が多 . . . 本文を読む

「反」という字

2004年10月14日 09時30分15秒 | 
最近、「反」という字を被せた本に2冊ほど遭遇した。ひとつは「反社会学講座」、もう一つは、「反経済学入門」。どちらも面白そうだったので買ってしまった。文章は量はなく、平易な書き口なので、あっという間に読んでしまった。いずれも、在野の人が書いたもの。前者は、名前は覚える気になれない外国人。後者は、横浜国大を出た元定時制高校の先生。「反」というのは、反面教師という意味にとっていいと思う。「反権力」「反骨 . . . 本文を読む

秘伝の指導

2004年10月11日 00時28分38秒 | 
小学生って、たいてい割合のところがわかっていない。学校の授業はよくわかります程度の子でも、簡単な割合の質問をしてみるとほとんど答えられない。割合を理解するのはとにかく小学生にとってたいへん困難な仕事ということだ。プロの指導とは、こういうところをいかにして理解させるかということだと思っている。学校の先生もうまくいかない。家庭教師の先生もうまくいかない。そういうところをなんとか理解させるべくいろいろ考 . . . 本文を読む