草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
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秋のある一日 指導の準備に追われる日々

2007年10月30日 22時04分50秒 | 
 朝, 疲れを残した体に秋の忍び寄る冷たい朝6時過ぎに目が覚める。ぼーっとした頭のまましばらくじっとしている。それから思い立ったように前日実施の日大二中の国語過去問の採点を始める。案の定出来がよくない。読書好きの例の児童の答案はほぼパーフェクトだ。もうひとり意外に高得点の子がいた。これは収穫だ。が後は軒並み全滅に近い。そこで冬期指導の要項の立ち上げを思い立つ。早期に国語のてこ入れをする必要を迫られ . . . 本文を読む

公立中高一貫校の算数のこと

2007年10月28日 12時17分19秒 | 
もっとねちっこい思考を。ていねいな緻密な思考を。  まず次の問題をみてください。2007年岡山県立倉敷天城中の適正検査の問題です。 「ホテルにいたよしおさんは, おくれて来る姉のはるこさんをむかえに行きました。よしおさんはホテルから, はるこさんは駅か . . . 本文を読む

良質の問題にこだわる

2007年10月27日 11時14分07秒 | 
 思考力をつける, というのが, 私の指導の真の目的であるということは, 日々主張していることです。良問を探して, 過去問を丹念に調べるというのは, 私の日課です。入試問題というのは, 当事者である学校の頭脳集団が, それは何か月もかけて練りに練って作成したものですから, なかなかの傑作やこれはすごいというような問題がふんだんにあります。これから入学しようとする児 . . . 本文を読む

逃げる, 回避する子

2007年10月25日 11時46分45秒 | 
 竹の会にとって夏は, まだ勉強という習慣のない子に長時間机に向かわせ考えさせるという経験をさせることによって, 意識改革をするいい機会です。この夏を経験するとしないとでは, その後の勉学の方向に勉強に対するスタンスに大きな差を生じます。もちろん竹の会が夏というときは, パスポートコースのことを意味しています。長時間指導以外は, . . . 本文を読む

百読のすすめ

2007年10月23日 22時21分52秒 | 
 今日は朝からずっとデスクにへばりついている。合間を見て紀伊国屋書店を覗く。気になっていた「中学用計算レジュメ」作成用のネタ本を探す。なかなか気に入ったものがない。仕方なく東京出版の高校への数学シリーズから使えそうなものを購入した。といってもこれは多分教室にあるに違いないとは思ったがどうしても今日作成したかったのでロスを覚悟で購入した。小学生用には竹の会ではかなりにいいテキストを使っていると思う。 . . . 本文を読む

初動指導

2007年10月18日 21時51分33秒 | 
初動指導とは, 初動捜査にかけてみただけのことです。最近はよく初動捜査のミスなどとマスコミが騒いでいます。実際, ミスなのか, 怠慢なのかは微妙ですけど, これから述べる初動指導とは, 未だ思考のなんたるかを知らない子どもを指導する場合のお話しです。計算は最高の形式思考の技術だとはよく私が言うことですが, 私は初めての子どもたちに . . . 本文を読む

読みが浅い

2007年10月16日 18時03分08秒 | 
 2007年京都府立公立中入試・作文問題  養老孟司の文章をまず読ませて設問が2問課される。文章の中で養老氏は ,最近の学生がひっかかることがあっても, それを頭の中で「丸めてしまう」傾向が強いことを嘆く。「丸める」とは. 養老氏によれば, 「疑問に思ったことを, それ以上悩まなくてすむように, . . . 本文を読む

高校入試数学を極める

2007年10月14日 21時07分54秒 | 
 私が平成10年に編集した「入試数学ベーシック 高校入試数学最新100問の研究」は, 過去これを使いこなした者は, 僅か4名足らずであったろうか。問題は平成9年に出題された高偏差値校から採りあげたものであった。全問について私オリジナルの解答をつけた。かつて早稲田実業普通部に合格したS君はこの問題集に取り組み, 「考える」日々を送った一人であった。何時間も考えてでき . . . 本文を読む

英語5文型のこと

2007年10月13日 11時08分33秒 | 
 英語というのは, 最初は「覚える」ことがすべてだと思います。中1になりたてのころは, アルファベットを覚え, 単語を覚えることに追われます。この「単語を覚える」ということが, まるでできない子がときには必ずいるものです。そういう子は英語で苦労することは差し迫った現実なわけです。また, かりに単語をよく覚えるからといって, 安心で . . . 本文を読む

指導の本質

2007年10月09日 11時53分39秒 | 
 指導は ,「教える」ことではない。  苦い体験。  竹の会最初の会員は, 今から20年以上も前の代々木中2年の女子3人でした。それまで家庭教師の経験は豊富でしたが, 塾という形態での指導は手探りでした。私は竹の会開設のときから, 様々な試練にさらされることになったのです。当時の私は, それは . . . 本文を読む

「問い」に答える

2007年10月08日 11時04分11秒 | 
 試験は「問いに答える」ことがすべてである。 次の問題は, 2007年静岡県公立中で出題された作文問題の問いである。 「問1 子どもたちが, ぼう線部分にある「ほんとうの遊び」をしたり, みんないっしょに楽しい時を過ごしたりするためには, どんなことが大切なのでしょうか。本文全体から読み取れることを160字~200字で説明しな . . . 本文を読む

無限の可能性を信じるしかない

2007年10月06日 21時26分45秒 | 
 塾で指導に従えないということは, 塾に通うこと自体を無意味にするということであろう。騒ぐというのは, 塾では, あきらかに害である。集中できないということの自他にもたらすマイナスの影響は甚大である。ただ小学生の場合には, 改善の可能性を探ることにやぶさかではない。  一つのことに集中して勉強できるというのは, これはやはり大切 . . . 本文を読む

私立・国立の補習という形態

2007年10月01日 00時07分18秒 | 
 指導とは, 「教える」とは違うとは竹の会では言い古された主張である。その意味するところは機会あるごとに私が主張してきたとおりである。過去の私のブログを掘り起こしてもらえばわかることである。  本質的には, 「教える」とは, 知識を与えるということにつきる。家庭教師が, わからないところをわかりやすく教えるというのも同じである。わかりやすい説明を「与える」という . . . 本文を読む