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草枕

都立中高一貫校・都立高校トップ校 受験指導塾「竹の会」塾長のブログ
※2015年10月より竹の会公式HP内にブログ移転

指導が充実していることを実感する日々

2012年10月20日 09時26分06秒 | 
 昨日はAの子たちに声をかけたのですが、・・・それでも2人がやってきてしっかり勉強しました。竹の会には今は少なくとも塾にきて「勉強しない」という子はひとりもいません。一頃は塾に来てもおしゃべりばかりして時間を無駄にするとか、周りと諍いを起こして勉強どころではないといった風景が頻繁にありわたしのストレスも絶えることがありませんでした。不穏分子はとにかく入会の時点で阻止しなければならないのですが、縁故入会の場合は、優等生の姉・兄のこともあり、その流れで弟・妹が入会してくることがあります。そして時にその弟や妹が騒動の中心となっていたりするわけです。大人しく勉強に集中してくれる子であればいいのですが、時にはその期待が見事に裏切られるわけです。
 面談のときに嫌な予感のする子というのがいるわけです。悪戯っぽく妙に馴れ馴れしくニタッと悪う子は絶対アウトです。面談中というのに、教室を勝手に歩き回り、なにやら物色し勝手に本などを取り出すなどという子もアウトです。しかもそういう子どもの行動に親が真剣に叱責しないというのは教育の失敗を見せつけられている思いです。おばぁちゃんが連れてやってくるという子は本質的に甘い、過保護のモルモットなのが普通です。特に、母親が忙しくて子どもの面倒をほとんど見てやれないという子は精神的な幼さ、時には攻撃性というものが隠されていることが多いのです。特に、私立の子は経験上要注意です。特に、女子だけの私立というのは、わたしの予測できない行動のメカニズムがあるやに思います。
 竹の会では入会の際に、そうした問題のある子の入会を阻止するように十分注意はしています。入会しても指導困難な知能レベルの子というのは、当然入会の時点で排除しなければなりません。ことばは悪いですが、粗悪品というのがあります。こういうのが一人でも紛れ込むと塾はもう終わりです。服装というのも重要です。特に、思春期にある中学生の場合、やたら派手な服装をする男の子とか、特攻服系を好む子とか、もう服装から、雰囲気ではないわけです。そういう子というのはもう勉強とは無縁と思うのですが、多くの巷の塾ではそういう子が多数派ですからね。塾の先生も商売とはいえ心労が絶えないことでしょう。竹の会ではそういう子はとりませんし、その意味からも、どうしても小学生に移行せざるをえないという面もあります。
 小学生というのは、まだ母親の力がほぼ完全に機能していますからね。まだまだ素直ですし、思春期前ということで問題行動を起こすこともほとんどない。素直に勉強してくれるのは小学生です。
 昨日会員のお母さんからメールを戴いたのですが、その中に竹の会に初めてきたときに、「なぜかもう入会することだけは決めていた」ように思うと言われています。そのお母さん自身もそれがなぜなのかわからないけれど、当然竹の会に入会するということに疑いはなかったというような趣旨のことを言われています。
 わたしはこのお母さんの言葉を聞いて、ふと思い返してみたのですが、そういえば、竹の会に入会した方たちというのは、すでに入会を決めていて、入会することを前提に初めてやってきたという方が意外に多いことに気がつきました。もちろん悩みに悩まれて入会された方もいるやに思います。そして竹の会のような一風変わった塾を目にすれば、やはり迷いに迷われるというのがごく普通の有り様なのかなと思いもします。しかし、それにもかかわらず、初めての会見であるにも関わらず、もう会う前から入会を決めておられた一群の親御さん、特にお母さん方が多いということにわたしは驚きとともに深い敬意と感謝の念を抱かずにはおれないのです。
 あるお母さんは、初めてお会いしたときに、もう随分前から「知っている」人に会ったような気持ちですと、言われました。このお母さんは、「草枕」を最初から3回は読み返したというほどの「草枕」の大ファンでした。「草枕」をそこまで読まれているのであれば、わたしの口から改めて竹の会について何かを語ることもないかと思ったほどです。事実このお母さんは、「草枕」に登場するエピソードについてすべて知っているのです。わたしが引き合いに出せば、「ああ、あの話し」という風にすべて阿吽(あうん)でわかってしまうのです。
 竹の会に入会されるのに悩みに悩まれたという方もいましたが、竹の会は決して入会した方たち、竹の会を選んだ方たちを裏切ることはなかったとわたしは確信しています。竹の会では一端入会されると親御さんたちの信頼は増すように感じております。竹の会を信頼されているようすがよくわかるのです。竹の会の親御さんたちが、今では一人残らず「草枕」の熱心な読者であるというのもわたしにはひとつの思いがあります。今の「草枕」はもう書き始めて8年以上にはなると思うのですが、当然のようにブログの体裁をとっていますが、その前身の「塾長日記」というのがまた何年かありまして、この当時はまだ家庭にパソコンがあるのは半数くらいだったと思うのですが、全員が読まれていたわけではなかったのです。それでも当時としては狭い世間なのですが、竹の会のお母さんたちにはかなりの人気でした。その時代から考えると、随分と時間の経過というものを感じるわけです。子どもたちに聞けば、お母さんたちが毎日わたしの「草枕」を読まれているようすは窺い知ることができます。ありがたいことです。そういう竹の会の親御さんというのはせいぜい十数人しかいないのですが、実は何百という方が毎日「草枕」を訪問されているというのは、驚きです。物言わぬ読者です。どういう方たちが読まれているのであろうか。「竹の会 草枕」で検索した人が必ずいます。これは竹の会が学校説明会などでお渡ししたパンフの記載です。あのパンフでひとりでも二人でも「草枕」の読者が増えているのであればよかったと思います。
 わたしが何を思おうが、「草枕」の物言わぬ読者が毎日増え続けているわけですから、わたしは今のままに、黙々と書き続けるしかないですね。
 せめてコメントでもほしいと思うことがありますが、コメント欄は悪意と敵意に満ちた一部の人のはけ口となってしまい、これは無理ですね。
 
竹の会
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