ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

ボクシングニュース

2007年02月13日 | その他
・グリーンツダジム名誉会長・津田博明氏が逝去

 井岡弘樹、山口圭司という2人の世界王者を育て上げ、
 グリーンツダジムを「関西の名門」にまで押し上げた津田氏。
 「浪速のロッキー」と呼ばれた元世界ランカー赤井英和や、
 最近では亀田興毅(現在は協栄ジムに所属)を売り出したことでも
 知られる切れ者だった。

 その人柄についてはよく知らないが、長い間病気を患い、さぞ
 苦しんだことだろう。ご冥福をお祈りしたい。

 

・坂田健史、4度目の世界挑戦決定

 これまでの3度の世界挑戦では、いずれも惜しいところで
 大魚を逃している坂田だが、昨年12月の暫定王座決定戦から
 わずか2ヶ月で「4度目」が決まったというのは、ある意味で
 運が向いてきている、という考え方も出来る。

 間を置かず、これだけ短い準備期間で挑戦するということは、
 恐らく陣営としてもかなりの勝算があるのだろう。当時のWBC王者に
 挑戦して引き分けた後、わずか3ヵ月後にWBA王座に挑み、
 見事KOで悲願を達成した協栄ジムの先輩、佐藤修(元WBA世界
 スーパー・バンタム級王者)のケースを思い起こさせる。
 逆に言えば、これで失敗するようなら後はかなり厳しくなるだろうが・・・。


・協会長選、輪島氏と具志堅氏が立候補取り下げ

 混迷気味だったボクシング協会の会長・副会長選だが、どうやら
 落ち着くところへ落ち着きそうだ。会長はファイティング原田氏が
 続投、副会長は大橋秀行氏になるのだろう。

 改革派、やり手として評価の高い大橋氏が、旧体制の象徴とも言える
 原田氏の下で、どこまでボクシング界を活性化できるのか、注目だ。
 

・「定年」を迎える辰吉丈一郎の近況 

 日本のボクサーの「定年」は37歳。ただし、過去に日本や東洋、世界
 などのタイトルを獲った経験のある者や現役の王者、あるいは王座挑戦を
 控えた選手などは特例として定年を免れる。辰吉もこの特例に該当するため、
 コミッションとしても早急に引退勧告などを出す気はないようだ。
 
 しかし、現実には試合を組むことすら困難な状況で、本人だけが
 意地を張っているという印象だ。練習はしているものの、昨年の11月
 以来スパーリングもしていないという。


・西澤ヨシノリに引退勧告、海外で現役続行か

 もう一人、定年オーバーのボクサーの話題を。
 41歳の西澤、先月の試合(判定負け)では動きが鈍く、不用意に
 パンチを受ける場面も見られた。引退勧告を受けるのも無理はない。

 しかし西澤は現役続行に執念を燃やしており、JBCの管轄外、
 すなわち海外に活動の拠点を移すという意思を表明している。
 ボクシングは非日常の世界。一度魅せられると、抜け出すのは
 困難だという。でも家族は大変だろうなあ・・・。