ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

ボクシングニュースあれこれ

2006年02月18日 | その他
・試合を行うことすら把握していなかったが、16日、WBC世界フライ級王者の
 ポンサクレック・ウォンジョンカムがタイで13度目の防衛戦を行い判定勝ちした。
 試合内容は分からないが、安定感は相変わらずのようだ。

・かつての名古屋のホープの一人、日本スーパー・フライ級2位の小懸(おがた)新が
 網膜剥離で引退するという。小懸は4月に日本王座決定戦への出場が予定されて
 いたが、志半ばでリングを去ることになった。浅井勇登との名古屋対決では後半に
 追い上げられドロー、2度の東洋王座挑戦に失敗。ここ一番で勝てず評価を落とした
 小懸だが、石原英康が引退した後の松田ジムを引っ張る存在だった。

・フィリピンのナンバーワン・ホープ、ロデル・マヨールの世界挑戦がついに実現。
 1月に行われたWBC挑戦者決定戦で圧勝し(4ラウンドKO)、改めてその
 強打を見せつけたマヨール。4月か5月にイーグル京和に挑戦する見通しだ。
 日本のジムに所属し、世界王座を掴んで極貧状態を脱したタイ人のイーグル。
 攻防ともレベルの高い王者だが、マヨールも強い。緊張感を孕んだ一戦になりそうだ。

・昨年1月、WBA王者パーラに判定負けした直後に引退を表明していた
 トラッシュ中沼が引退を撤回。3月に再起戦を行うようだ。国内ではトップレベルの
 選手であった中沼だが、2度の世界挑戦では一発狙いのスタイルが通用せず空転。
 果たしてスタイル改造はあるのだろうか。

・今月発売の「ボクシング・マガジン」に、現役世界王者同士の豪華スパーリングの
 模様がレポートされていた。WBC世界スーパー・フライ級王座に返り咲いた
 徳山昌守と、WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積という、今の日本を代表する
 テクニシャン同士のスパーだ。内容は徳山が圧倒していたというので驚いた。

 より試合が近い徳山の方がコンディションの面で上回っていたことも確かだが、
 初防衛戦で鮮烈なTKO勝利を収めて評価を高めた長谷川と、かつてはWBC王座を
 8度も守りながら、地味な試合振りのせいで評価の上がらなかった徳山。しかし
 そのキャリアは伊達ではなかったようだ。これはますますナバーロ戦が楽しみだ。

・最後に、今月初めに行われた2試合の結果を遅ればせながら報告。
 4日の西岡利晃とウーゴ・バルガスの一戦は、西岡が決め手を欠きながらも
 無難に判定勝ち。世界1位の貫禄は見せられなかった。

 湯場忠志が巻き返しを狙って世界ランカーのマサ・バキロフに挑んだ8日の
 試合は、湯場がダウンを奪って見せ場を作りながら、技術で圧倒され判定負け。
 これで2連敗となった湯場は、引退を匂わせる発言も。