goo blog サービス終了のお知らせ 

076)胡楊

 新年から始まったNHKの「新シルクロード」第1回。主役のひとつが乾燥地のポプラ=胡楊でした。「胡楊三千年」というんですね、生きて千年、枯れて千年、倒れて千年。寿命が長く、枯れてもなかなか腐らない。
 おもしろい性質がほかにもあります。塩害に強く、むしろ好きなよう。葉のつけ根に塩を分泌し、「胡楊塩」といって食用・工業用にするというんですけど、どうやって集めるんでしょう?
 日本の専門家が年輪を調べるため生長錐をいれたら、穴からピューッと水が吹き出したそう。植物が水を吸い上げる力は葉からの蒸散によるもので、植物体の内部は負圧のはずなのに勢いよく水が吹き出すのはなぜでしょう?
 それから葉がまるで二十面相。若い枝につく葉は細長くてヤナギそっくりなのに、古い枝の葉は丸くなってヤマナラシのよう。そのあいだに20とおりもの葉の形があるんですよ。秋の黄葉はイチョウのようにみごとだそうです。
 ずっと西の沙漠の樹木なんですけど、試験的に導入されたものが何本か大同にも残っていました。昨年9月、樹上に残っていたタネを温室に蒔いたところ、すぐに発芽しましたが、その後低温になり生育はストップ。気をもんでいたら春節をすぎて伸びはじめ、5月初旬には30センチを超えました。かわいいんですね。
 育苗に成功したら、大同でも塩害地の緑化に役立てることができるかもしれません。
  (2005年6月15日号)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 075)新しい苗圃 077)新旧同居 »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。