1006話)応県の木塔(3)

日本のお寺の建物なんかにくらべると、ああ、大雑把だなあ、と感じます。よくいえば、骨太。それにしてもですよ、よくこんな技術が発達したものです。

このような技術が単独で発達するわけがないんですね。この塔が創建されたころまでは、たくさんの木造建築物があり、そのなかで発達した技術の粋を集めて、この塔が建てられたのでしょう。

宋・金代以前の木造建築物が、山西省にはこの木塔を含めて106か所残っていて、それは全中国の70%以上を占めるのだそうです。

木も草も乏しい山の連なりをずっとみてきた身としては、とうてい信じられないようなことですけど、歴史的にはこの周囲に大きな森林があったんですね。この塔はその証人でもあると思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 1005話)応県... 1007話)応県... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。