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751話)旱魃のトウモロコシ

 中国のトウモロコシは草丈が大きくなります。それに比して、日本のものは草丈は小さくて、実がよくつく。品種改良の目的がちがうからでしょうね。 日本ではトウモロコシの葉や茎は、人間にとってジャマ以外のなにものでもありません。中国では、とくに大同のような農村では、あの葉や茎が値打ちなんですね。まずは家畜の飼料になります。それから生活燃料になります。有機物が決定的に不足していますから、堆肥の重要な材料で . . . 本文を読む
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750話)夢の国

 大同市内から南郊区、大同県、渾源県へと南にくだります。その途中、渾源県にはいってすぐのところにあったのがこの村、三嶺村。ものすごい光景なんですね。窰洞(やおとん)式の住居が集まって小さな村ができ、そして明代のものといわれる狼煙台。  山は近くにあるけれど、煮炊きにつかう柴はなし、で、山に木はなく、草もまばら。急斜面まで畑が耕され、その畑、旱魃の年ともなると、作物をつくらず、放棄される。村のうえ . . . 本文を読む
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749話)耕して天に至る

 山は近くにあるけれど、煮炊きにつかう柴はなし…。その大きな原因が過剰な耕作です。これは大同市南郊区の七峰山からみた光景。黄土高原との最初の出会いは、1970年代初め、北京から西安に飛ぶ飛行機の窓からの光景でした。驚いたのは、山に地図と同じように等高線がはいっていたこと。そのときはなにかよくわからなかったんですけど、ようするにこのような光景をみていたわけですね。  現場でみたのは、山西省の大寨を . . . 本文を読む
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748話)山は近くにあるけれど…

 では、大同はどんなところでしょう。講演などで大同を紹介するとき、私は最初に大同市陽高県の民謡「高山高」の一節を紹介します。中国語ではたった16文字。「靠着山呀,没柴焼.十箇年頭,九年旱一年澇…」。  上田信さんの訳を借ります。山は近くにあるけれど、煮炊きに使う柴はなし。十の年を重ねれば、九年は旱(ひでり)で一年は大水…。漢字ってすごいですよね。これだけのことをたった16文字で表せるのです。20 . . . 本文を読む
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747話)北京の水源その2

 2008年秋から、もうひとつの要素がでてきました。河北省の石家荘市と保定市に4つのダムがあります。滹沱河につくられた崗南ダムと黄壁庄ダム、砂河をせき止める王快ダム、唐河にある西大洋ダムです。このダムを水路でつなぎ、その水を北京まで運ぶようになったのです。南水北調の一環です。    南水北調は、長江水域の水を、水不足の深刻な北京・天津などに引く大プロジェクトで、3つのルートが計画されていますが、北 . . . 本文を読む
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746話)北京と大同

 大同は北京から西に300kmのところですが、それぞれの近いところどうしは100kmもないくらい。そして、大同は北京の水源なのです。どういうことかというと、山西省北西部の山地から流れ出る桑干河は、大同市の中央部を西から東に横切って、河北省に流れ込みます。そして、壷流河、洋河と合流して、永定河と名を変えます。  その永定河を北京市と河北省の境でせき止めているのが官庁ダムです。この官庁ダムは、密雲ダ . . . 本文を読む
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742話)防火の標語

 馬鋪山の登り口に、赤地に白字の横断幕が2つ、かかっていました。その1つは「十年難育一〈木果〉樹 星火能毀万畝林」(十年かけても1本の木を育てるのは難しいのに、一点の火花も広大な林を焼き尽くす)というもの。同じ悩みをもつ私は、帰り道で写真を撮ろうと考えました。  山のうえから、四輪駆動のワゴン車が下ってきました。緑の車体に白字で「森林消防」とあります。くるまを停めて、ウインドウを下ろし、こちらの . . . 本文を読む
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739話)高見@文瀛湖

 この時期の大同はほんとに寒いのです。この日の最高気温は-8℃、最低気温は-18度でした。でも、乾燥しているので、日が照っていて、風がなければ、数字ほど寒くは感じません。 それもそのはず。私は、上半身はヒートテクの下着、裏起毛のシャツ、フリースを重ね、そのうえに分厚いダウンジャケット。下半身はヒートテクの下着、大同で買った毛糸のズボン下、裏フリースのズボン。ロシア製の鹿革の帽子に耳あて。ヒートテ . . . 本文を読む
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738話)文瀛湖から雪の采涼山を望む

 私たちの新しい協力拠点、緑の地球環境センターの立地を、大同の有名な風水先生が、大同中でいちばん風水のいいところだ、と評したそう。大同事務所の人たちは、それがうれしいんですね。  その根拠となっているのが、このライン。緑の地球環境センターの背後には采涼山がおかれ、前面には文瀛湖を抱いています。この写真は、文瀛湖から、冠雪の采涼山を望んだもの。この中間に緑の地球環境センターがあります。  最近の . . . 本文を読む
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735)炭肥をつかった実験

 炭と堆肥を混合して作物に投与すると、肥料効果がずっと高くなるということで、「バイオ炭」の名で注目されるようになりました。私たちの顧問の小川眞さんは早くからその提唱をされており、日本バイオ炭普及会の結成にあたられ、その会長です。  昨年はヤナギの枝を焼いた炭をつかったのですが、ことしはより入手しやすい材料として、トウモロコシの芯を焼きました。よく乾燥しているんですけど、木の枝などよく燃えてはくれ . . . 本文を読む
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706話)香辛料

 日本より種類も量もずっと多いな、と思うのは香辛料や調味料です。トウガラシなんかもいろんな種類のものが、そのままの形のもの、粉にしたものと、たくさんあります。私が知っているのは、八角、花椒、肉桂、ウコンくらいのものですが、それ以外にもたくさんあります。  そして、ここは山西省。調味料ではなんといっても醋(酢)です。「北京の醤油、山西の醋」といって、食事のとき醋は欠かせません。大同に通う期間が長く . . . 本文を読む
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689話)遇駕山村の井戸

 現場での進行にあわせて、このリポートも駆け足ですすみます。2番目に訪れたのは、遇駕山村。外務省草の根無償資金協力をえて、この村に井戸を掘りました。2007年から08年にかけてのことです。BS朝日の開局8周年記念番組「よみがえれ!緑の大地」で、そのようすをごらんになった方もあるでしょう。  水道塔をみたあと、2軒の農家を訪れて話をききました。あの井戸ができるまでは、谷底のわずかな湧き水にたよって . . . 本文を読む
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656話)お墓の移転

 前々回のポプラの林の写真、ちょっと注意してみてください。左手のほうに、土盛りがありますね。じつはあれ、お墓なのです。この地方の農村では定まった墓地がなく、各家があちこちに分散して墓をつくります。ここは国営林場でしたが、管理のすきをついて、墓がつくられてしまいました。私たちの敷地内になんと50ものお墓があったのです。  墓のある土地はつかいにくいんですね。農民とのトラブルのタネになりやすいし、中 . . . 本文を読む
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642話)豚糞

 肥料をやらない農法こそほんものだ、という考え方もあります。そしてそのようにされているかたもある。でもそうとうの技術がなかったら、むずかしいでしょうね。「日本の畑はチッソ過多だ」とある雑誌にあるのをみて、ハクサイに肥料をやらなかったら、その年、まったく巻きませんでした。  渋谷さんのところでは、露地の畑は、牛糞と豚糞を発酵させてやっておられます。完熟で、どちらかというと、いい匂いがしています。こ . . . 本文を読む
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614話)カササギの死骸

 南天門自然植物園を見回っていると、苗畑のなかにカササギの死骸がありました。なんどもみているはずなのに、川島さんが「なんですか、この鳥は?」。  カササギは、羽の色が、白と黒だと思っていたのに、近くでみるこの鳥は、羽の色が緑にみえるから、わからなかったんだそう。そう。濡れ羽色で、光と角度で、いろんな色合いにみえるんですね。  大同に持ち帰って、剥製にしてもらおうと考えました。これをカササギの森 . . . 本文を読む
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