はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

退出ゲーム

2009-04-13 19:54:21 | 小説
退出ゲーム
初野 晴
角川グループパブリッシング

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「退出ゲーム」初野晴

 高校の吹奏楽部に所属するチカとハルタが、人数の足りない部活のために、部員集めに奔走する。しかし吹奏楽経験者はどいつもこいつも他の部に所属していたりやる気がなかったり、挙句の果てには難問奇問をふっかけて2人を追い払おうとしてくるのだ……。
 文化祭で展示していた劇薬の硫酸銅が盗まれる「結晶泥棒」
 ミヨちゃんの亡くなった弟が残した6面全部が白いルービックキューブを解く「クロスキューブ」
 中国系アメリカ人マレンの複雑な家庭事情を解くために演劇部と共同で演じる「退出ゲーム」(「チョコレートコスモス」でも似たようなのがあったし、演劇界では常識なのか?)
 色彩辞典に名前があるのに誰もその色を知らない謎の色を求める「エレファンツ・ブレス」
 いずれも大掛かりな謎解きはないけど着眼点が新鮮でいい。どことなく「Q.E.D~証明終了~」を思わせるかな。燈馬・水原コンビみたいなパワーも安定感もないけど、2人して同じ人に恋してるってのは今までにない(ハルタはそっちの世界の人なので)。

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