個人的なことですが、9月末をもって、約30年勤めた会社を退職、関係会社への転籍となります(とは言っても、今、出向している所なので、仕事は変わりませんが)。今日は、その書類の記入のために、会社を半休。結構書類が多く、時間がかかりました。考えてみれば、よく、辞表を書かずに、これたな、と思いながら退職願いを書きました。思えば、かつては輸出関係の部署にいて、数えてみると17の国や地域へ年がら年中出張、特に、ゴルバチョフが失脚したクーデターの翌月に行ったロシア、ポーランド出張中に行ったアウシュビッツ(ショックで食事がのどを通りませんでした)、ドーハの悲劇の翌週に行ったイラン(イランに日本が負けたため、多くのイラン人になぐさめられました)等、思い出もあります。でも、一番心に残っているのは、当時の上司の言葉でした。
”会社人になるな、社会人になれ”(会社の名前で人間関係を作るな、会社と関係ない人間関係を作れ)
この言葉、今でも強烈に覚えています。日本人はとかく、組織に頼っていないと不安です。サラリーマンは特にこの傾向が強く、会社を離れると途端に精神が不安定になる人が多いようです。年をとるのにしたがって組織にしがみつき、物の見方が一方的になり、新しいことができなくなっていくのですね。とりあえず一区切りつきました。しばらくはこのままで、その後、体が動くうちに、何かをして行こうと思っていますが、どうなることやら!