ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

12月に観た映画

2023-12-31 16:22:13 | 映画
3時間近くの映画。良い意味でも悪い意味でもまるで大河ドラマ。淡々と学校で学んだ世界史のナポレオンとジョセフィーヌ。全く彼らの心情はうかがいしるのことはできません。金をかけた大河ドラマ。それにしても名古屋の映画文化の低さ、年輩者は変わらず。20年以上前に、東京から名古屋に来たときに、映画でエンドロールが始まると皆さん立ち上がって出ていき、エンドロール終わった時には数人しかいない、そんな呆れたレベルの低さ。今回の映画も自分よりも歳上の人ばかり。やはり、エンドロール始まると帰り始める人が。それでも大半の人達は残っていたのは少し進歩したのかな?転勤族も多くなりましたから名古屋の悪い文化は良くなりつつありますね。

異質なものをどう受け入れるのか、という現代的な問題。移民を多数受け入れたフランス在住の作者らしい原作。そしてこの映画への評論は、移民、外国人への寛容性を求めたものとして高く評価。確かにその通りなのですが、今の欧州は、移民を受け入れすぎてしまって混乱、これからは移民そのものを締め出す方向へ。他を許容することの寛容性を求めたこの映画、しかしその先の現実を見ると必ずしも手放しで賛同できない、複雑な感想。それにしても上野樹里さんは随分素敵な女優さんになりましたね。
中島みゆきさんの“夜会”をまとめた映画。昨年、一昨年のコンサートの映画とは異なりチケットが取れなかった”歌を身体で表現“した夜会。中島みゆきさんの独特な世界観。ただ、歴代の夜会の切り取り継ぎ接ぎで、少し残念。でも中島みゆきさんの歌の力強さ、歌詞の美しさ、そして所作の素晴らしさを堪能しました。トヨタ系の金をかけた映画館、音響も素晴らしく初冬を楽しめました。
ヴィム・ヴェンダース監督らしい、光と影、モノクロを織り交ぜた心象風景。それを年齢を重ねた役所広司さんの顔の年輪のような皺。若い人には受け入れるのは大変かもしれませんが、年齢を重ねた人には心に刺さる映画。“ベルリン天使の詩”でヴィム・ヴェンダース監督の世界に触れて、惹かれるものを。劇中の音楽は、車のカセットテープのオールディーズだけ。静かな、年代を感じる素敵な映画







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