ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

1月に観た映画

2023-02-01 08:48:28 | 映画
年明けは、昨年同様、中島みゆきさんのコンサート映画。
”コンサート“そのものが一つの演劇と化している、素晴らしい舞台。
そして中島みゆきさんの歌の素晴らしさ、その歌詞にグッとくるのは昭和世代のせいかもしれません。また、その所作の美しさも魅力。
年明けに相応しい、素敵な映画。
原作は愛知県瀬戸市と豊田市がモデル。
愛知県は名古屋市を代表とする尾張地方と岡崎市、豊田市等の三河地方に二分されて、歴史的にも産業的にも随分異なります。
この映画ではブラジル人達のコミュニティが描かれていますが、”ブラジル“を感じるのは尾張地方と言うよりも三河地方。確かに名古屋市にもブラジル料理店はありますが、圧倒的に三河地方にブラジル料理店、ブラジル食材店が多いです。
三河地方から浜松にかけては世界的な自動車会社、二輪製造会社も多く、その関連企業、そしてそこへ納入する下請け会社が多数。そこでの人手確保のために最初は日系ブラジル人、その後その関係者が多く労働者として住んでいます。場所によっては県営住宅がブラジル人達のコミュニティと化している所もあり、また、学校も日本人だけでは無くブラジル人達の多い所もあります。日本での成功を夢見て日本へ来たブラジル人達、しかし、企業としては言葉悪く言うと“安価な使い捨て労働力”としてみています。そのためにリーマンショック、その後の世界的な経済不況によりブラジル人達は厳しい状況に追い込まれています。そんな彼等の苦境につけいる、法律では取り締まりができない、既存の暴力団よりも悪質な半グレ組織の問題は現代的な問題。
その幸せになること、ただその事だけのためにもがくブラジル人達、それを搾取する半グレ組織、そのブラジル人達を助けようとする日本社会の人達。役所広司さん、佐藤浩市さんという大ベテランは勿論、若手の吉沢亮さんの純粋な演技、そしてブラジル人達の素晴らしさ。
我が身をていしてブラジル人達を護ろうとする、自分の子供の悲劇的な環境に追い込まれた男のそのラストは息を飲みます。
そして希望が。
厳しいテーマですが、何とか共生していこうとするその希望がみえる素敵な映画。
イギリス、ウェールズでの実話。
コミュニティーとしても纏まりがなくなり活気も無くなりつつあるとある街。そこで一人の女性が活気を取り戻すために多くの人を巻き込んで共同馬主に。そしてその馬が優勝する、という夢のような話。かれらが求めたのは”ホウィル“ウェールズの言葉での“胸の高鳴り”。馬の名前は”ドリームアライアンス“。
馬の活躍にそのコミュニティーガ活気を取り戻していく、そのサクセスストーリーが素敵な映画。そして彼等の“郷土愛”
見終わってとても清々しい気持ちになった映画
1979年に公開されたロックミュージカルの舞台の映画化。ちょうど大学生時代で世の中に対する多感な時期に観ました。ベトナム戦争への反戦活動がアメリカでは激しくなり、また、ヒッピーなどの多く出た時代。若者の持つ、社会への”正義を求める“その純粋さが満ち溢れた時代。
半世紀近くたって改めて観ると、昔の純粋さが失われた、歳を感じる映画。
それにしても、取り締まりはあったものの、公然と社会への反発、反戦活動が認められたそのアメリカという国の“許容性”に改めて関心します。
自衛隊の艦船事故と絡めた企業城下町での事件を扱った映画。
現役時代に勤めていた会社も企業城下町の中心となっていました。今の時代では無いと思いますが、入社した頃の昔は似たような経験を。この映画に描かれている以上に、企業と行政は密接な関係でした。結局、街ぐるみで守ってきた企業も日本国内ではなんとかなっても、世界的な競争の中で企業そのものの存立が怪しくなり、その企業を守ってきた街、そのものを棄てざるをえなくなった今の日本。
そのような企業城下町の悲哀を、描いています。重いテーマですが、少しウイットに富んだ役者さん達の演技に引き込まれる、素敵な映画
かつて無声映画からトーキーへの変化のように、現代はフィルム映画からデジタル映画へと大きく変化しています。その変化を、インド独特のカースト制度の中でもがきながらも、未来を目差す子供のはつらつとした、その目の輝き。この映画監督の体験を基にして映画への監督の強いオマージュ。映画への熱い思いを少年のはつらつとした表情に清々しさを感じる素敵な映画
人気のあるアニメの映画化と言うことで、昼に日本酒講習会でお酒入った後に軽い気持ちで。
無味無臭の、なんと言うことの無い映画。
テレビの宣伝で、”感動しました““泣けました”と言うのを観ましたが、どこをどう転んでも、そんな気分に全くなることのできない映画。
ジブリ映画にであったときの衝撃、最近では新海誠監督の映像美に接した時の衝撃と比べると、なんの変哲も無い、人畜無害無害の映画。
東映70周年記念映画。
とにかく3時間は長い。そして、木村拓哉さんと綾瀬はるかさんだけをずっと。
このお二人が好きな人達には、素敵な映画。
この映画を歴史ドラマとして観ると、話にならないつまらなさ。本能寺の変の明智光秀は本当にこんな気持ちだったとは思えない設定。
そして織田信長の人物像は、不思議なくらい違和感、新たな視点でもなく。
木村拓哉さんと綾瀬はるかさんだけを観る映画。

















コメント
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