ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

5月に観た映画

2021-06-01 11:30:57 | 映画
5月も緊急事態宣言で映画のレイトショーを続々と中止。
この映画を観た日の翌日から名古屋ではレイトショーが中止。と言うことで以前から観たかった映画を。
伝統的な陶芸の昔からの伝統を守ろうとする父親と新しいものを取り入れて伝統に新しい意味づけをしようとする息子、そして一度は陶芸の世界を棄てた兄。陶芸のようにもろく崩れやすい家族関係を、粘土をこねて再度ひとつの“家族”という作品を作り上げる、そんな家族のまとまりを画いた素敵な映画。俳優さんたち演技は素敵で、観たあとは何かすっきりとした映画
でも、我が家以外にはには誰もおらずまさにホームシアター状態でした。
この映画は岡山県のマスカット農家を画いたもの。現役時代には何十回と仕事で訪れた岡山県。時期になるとマスカット、そして桃をお土産に。
お客さんを連れて行ったときにはマスカット、桃のお土産を手に入れたりしたものです。
映画としては若者が試行錯誤しながら伝統的なマスカット農家にしごかれながら、その魅力に惹かれていくという、よくあるもの。でも、若手俳優さんの演技をベテラン俳優さんが受け止める、という美事な映画。昔、聞き慣れた岡山弁も久しぶりに聞いて懐かしく。
この映画も我が家以外、誰もいませんでした。
またもやホームシアター状態でした
これはいうまでもなく吉永小百合さんのための映画。そして俳優さんたちも素敵な人達ばかり。でも内容は在宅看護にまつわるオムニバス形式の映画。そしてそれぞれに、それぞれの事情、理由のある重い内容。最後は自らの医者としてのあり方、安楽死の問題を問い掛けるています。
副題の”a morning of farewell“
美しい金沢の風景と相まって素敵な映画。
フランスのちょっとした明るさがにじみ出た映画。西洋の人達にとって、バラは特別な存在ですね。理想を追い求める故に破産寸前のバラ育成者とそこへ来たいわく付きの人達。それぞれに事情を抱えながら、まさにバラを育てるように、そして育てられたバラのように変化していくその姿がユーモラスに、そして、クスッと画かれています。見終わった後に、何か清々しい気持ちになりました。
それにしてもバラ、日本人にとってもバラが日本に因むものが多いですね。特に皇室のためにつけられたものも。
名古屋市の隣の春日市には王子製紙が有りますがそこには見事なバラ園が有ります。



会社のOBの方達が丁寧に育てられています。ただ残念なことに昨年は武漢肺炎のために公開中止、多分、今年も駄目だろうな。毎年、楽しみにしていたのに。

緊急事態宣言で映画界だけが制約を。
演劇、アイドルコンサートは人数制限等の制約あるものの解禁されているのに比べると映画界への制約は酷すぎると。これも決定機関の人達と俳優、アイドル等の関係の深さを指摘する意見も出ています。それに較べると映画界はどちらかというと小さなものも含めると業界としてのまとまりに欠けているのかもしれません。しかし、吉永小百合さんが、公の場所でこの矛盾を指摘すると慌てて動き出す今の日本。おかしいですね。


コメント
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