生(しょう)あれば 食(じき)あり、
世に住むからは、
何事も案じたるがそんなり。
生きていれば、どうにか食べていけるものだから、あれこれと心配していては、つまらない。くよくよ悩まず気楽にいこう。 「日本永代蔵」より。
井原西鶴:江戸前期の俳人、浮世草子作者
年の瀬になってきて、何かとせわしく気持ちがせかせかしている。
なんでもないことに苛立ちを隠せず、つい直ぐ顔に出してしまう。
何も平常と変わらないはずなのに、なぜか12月という時期は淡々と過ぎていかないのであり、ここに来て今年1年間の帳尻を合わせようとしている自分がいる。
井原西鶴は「あれこれ心配していては、つまらない。」「くよくよ悩まず気楽にいこう。」といっているが、凡人の私には「才覚」もなく 、ある事ない事あれこれ考えてしまうのである。
確かに考えてみても、らちの明かないことがほとんどなのであり、酒でも喰らって寝てしまうのが一番なのかもしれない。
今晩からは、「懸案を忘れて年を越してもいい」と腹をくくるしかないと考え、いろいろ悩まず気楽にいくことにしよう。
*どなたの願いごとも叶いますように!