国民年金満額

　オイラは約１０年のサラリーマン時代に厚生年金を掛け、その後自営業者となり国民年金に加入した。ときおり、年金生活者は『ン千万必要』などとの投資の煽り広告を見ることがあるが、いったいぜんたい年金生活者の何割がそのようなお金を持っているか、はなはだ疑問。
　
　今朝寝ぼけ眼でＴＶを見ていたら「国民年金は満額で65,000円くらい」だと言っていた。オイラの場合は、年額78万円ほどと、微々たる厚生年金の合計、100万弱になる。妻は60歳から受給しているのと、私の事業不振で未納期間があるので私より少ないのはしかたがない。今後年金の減額はあるだろうが、それでもってどん詰まりになることはなかろう
　
　とても大切なことだったが、年金額の細かなことにこだわることはなかった。あの難解な文章は読んでも解らず、聞いても解らず、日ごろ法文は読み慣れているつもりだったが、まったく理解できなかった。口座を利用して欲しい銀行さんに丸投げした。とても丁寧な説明と調査をしてくれた。お礼をしたいほど感謝した。
　
　さて、去年は事業収入もあり所得税が発生する。妻は久しぶりに定期預金をしたそうだが、近年珍しいほどのお礼の品々だった。利息が微々たるものだから、粗品でも喜ぶオイラたちなのだ。
　
　年金と貯蓄を切り崩しながらの生活は不安もあるが、身を切るような節約や、身にこたえる仕事は病気の元である。贅沢を慎み、世を楽しみながら浮雲のように生きていきたい。そうだ、昔の私はひょうひょうと生きることに憧れていた。妻と浮雲のごとく大空を静かに流れて行こうと思う。