田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

「マイナンバー歴44年の僕から一言」パックンの話

2015年10月30日 | 日記
 朝刊に『マイナンバー届く』の記事。県下全世帯のマイナンバーカードが県庁に届いたそうです。今後市町村に配布、その後各家庭に配達されるそうです。

 古い記事ですが、アメリカの社会保障番号を持っているパックンが、日本のマイナンバーについて書いていました。要約すると「得することも多い。たとえば、脱税の取り締まりが進み、税収が増える。不法労働者の取り締まりが進み、雇用条件が良くなる」です。そして、危険な面も紹介しています。第一に成り済まし。詐欺師が口座を開きクレジットカードを作る。第二に、住所変更で還付金や年金を受け取ってしまう。そして、他人の健康保険を使って診療を受けるなどです。
 
パックンは疑問として
① とても便利だが、ナンバーを管理している側を誰が管理するのか?。
② 番号一つで、どこまで個人情報を引き出せるようになるのか?。
③ 詐欺に遭った被害者はどう対処されるのか?。
④ そもそも詐欺防止対策はどうなっているのか?。
考えると、あれほど危険と言われていた住基ネットが詐欺に利用されたかと云えば、あまり聞こえて来ませんでした。管理が充分だったのか、詐欺師の利用価値が無かったか、私には判りません。どちらにしても、住基ネットとマイナンバーには大差がないような気がします。ノー天気でしょうか?。

 改めてマイナンバーを調べました。
 政府広告は、マイナンバーとは、国民一人ひとりが持つ12桁の番号のことであり、一生使うもので、番号が漏えいし、不正に使われるおそれがある場合を除き、一生変更されませんので、大切にしてくださいとあります。

 マイナンバー制度の目的は
①行政の効率化 ②国民の利便性の向上 ③公平・公正な社会の実現
であるとしています。住民票を有する全ての人に、個人番号が通知され、市町村に申請をすると、身分証明書や、e-Tax、図書館利用や印鑑登録証にも利用できる様々なサービスに利用できる個人番号カードが交付されます。

 個人番号カードは、記載された氏名、住所、個人番号などのほか、電子証明書などに限られ、所得などのプライバシー性の高い個人情報は記録されません。運転免許証と同程度の身分証明書って考えれば良いのかな。

 申請に必要だった住民票の添付は省略されそうですが、戸籍の添付が求められる場合は、戸籍抄本は必要だそうです。戸籍はマイナンバーの利用対象に入っていないため、番号の利用が始まった後も、従来どおり提出していただく必要がありそうです。(2014年6月当時) 従来の住基カード(住民基本台帳)は廃止されます。

 本日『マイナンバー制度 今さら人に聞けない活用の心得 「個人情報漏洩」は誤解?』をネット記事で読みました。

 よく言われるのが、各行政機関が持つ個人情報を集約して共通データベースで一元管理するから「漏洩のリスクが高まる」という誤解だ。

 実際はそうではない。内閣官房によると、個人情報は一元管理されず、これまで通り各行政機関が管理。各省庁とデータのひも付けは暗号処理され、個人情報の大量流出を防ぐ仕組みという。

 マイナンバーの活用に当たっては、国民の側も制度を正しく理解することが重要。制度開始までにやるべきこと、やってはいけないことの整理をしておきたい。

 「個人情報の大量流出」を言い換えると、「大量じゃ無いから良い」なんて弁解がまかり通るのはいけませんよね。それより、「個人情報の大量流出」で私達が受ける不利益を、あらかじめ知らせて欲しいのですが、詐欺師に手の内を教えるようで、危険なことなのですか?。教えて下さい。