越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

飛行機鉋

2010-04-24 21:33:45 | 道具
「毎日更新はしない」(笑)はずが、本日2本目の記事です 



4/17の記事「Kingさん、できましたよ!」で京都のichiさんから
ご自分のブログでこの鉋について掲載されたとのコメントをいただき拝見しました。

「木工芸・漆・道具」の4/18の記事 「組子削鉋」

20年以上前に自作されたという鉋は確かにこの「飛行機鉋」と同様の
機能をもった鉋ですね。

 こちらは中野武夫さんの青紙の鉋刃65mmを猪本木工さんに
台仕込みしていただいたものです。


 ここにバネが内蔵されていて組子の浮き上がりを防ぐために
材料を下に押し付けるようになっています。



両サイドの定規をスライドさせると・・・



深さ(材料の削れる厚さ)が変わります。



バネはここに仕込んであり、取り外し可能です。



削れる厚さは約1分5厘から



約5分まで。



なるほどこれで厚さ調整できるのか。


最後に素朴な疑問として「なぜ飛行機鉋という名前がついたのか?」

ネットで調べたらあるところにこんな内容の記載がありました。

「バネが仕込んである部分から使用時に空気が漏れてヒューと独特の音がでることから。」


これが語源かはわかりませんが、実際に使うとそんな音が出るんでしょうか?

(使ったことがあるichiさんにそれとなく聞いている?)

いろいろと勉強になります。

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 与板河川公園はいま桜が満開... | トップ | お食事処 大福 「オムライス」 »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
飛行機鉋 (ichi)
2010-04-24 22:19:02
名前が出ましたので・・・実は、組子削り鉋に飛行機鉋と呼ばれていることは知らなかったのです。私自身もこの鉋については、誰かに教えてもらったわけではなく、本で読んだのを参考に作ったものなのです。
ところで今回写真を拝見して、両脇の定規の厚みを決める機能など、ずいぶん合理できにできているので感心しました。これなら無段階に厚みを決めることができますね。
返信する
さすが素早い対応コメント (tachibana)
2010-04-24 23:17:20
明日から「京都木工フェスティバル」でお忙しい中、予想通り素早い対応コメントありがとうございます。

http://blog.goo.ne.jp/chikuma_2008/e/a7238e3070f6acb7451d8929916a9bc9

「飛行機鉋」私は逆に名前は聞いたことがあったのですが、
形や使い方などを今まで知らずにいて、
今回Kingさんのおかげで初めて取り扱うことができました。

ところで、ヒューという音らしきものは出ますか?

ichiさんのは自作だから違うかな?

6月にKingさんに渡した後、使ってもらい確認してもらおうかなとも思ってます。

お忙しい中すみません。
返信する
音はしませんでした。 (ichi)
2010-04-27 22:24:23
組子削り鉋(飛行機鉋)、今日試して見ました。音はしませんでした。
私の鉋の構造をブログに載せましたのでご覧ください。バネの構造が違いますが、削っている時はバネが動くわけではないので、空気が漏れると言うのはちょっと考えにくい気がするのですが・・・。
返信する
やっぱり。 (tachibana)
2010-04-28 11:44:48
「飛行機鉋の音」についてichiさんがご自分のブログの「小間物箪笥」の記事後半で
検証してくださいました。

http://blog.goo.ne.jp/chikuma_2008/e/910c193c087cd02ff95f16aa1e2f9102

手で引く鉋なので音なんかするのかな?と思っていましたが
やっぱりそうですよね。

そこで台を仕込んでくれた猪本木工さんに聞いてみましたら
ご自分の考えとして「両側に付いた定規が飛行機の翼のようなので
最初に作った人がそのように命名したのでは?」との回答でした。
こちらの方が納得できそうですね。

いろいろとありがとうございました。
返信する
飛行機鉋の名の由来についての新(珍)説! (akira)
2010-04-30 16:56:49
英語で「飛行機」のことを「Plane」と言います。英語では「鉋」も同じスペルで「Plane」です。Planeの意味には「平面、水平面」と言う意味もあります。「Air Plane」は空を水平に飛ぶという事で、飛行機が発明された当時は空を飛ぶ機械は熱気球や飛行船でした。空を水平に飛ぶすなわち「Air Plane」。その辺にヒントがありそうな気がします。鉋はもともと木を平らにする道具ですよね。すなわち英語と日本語が、何故か足されてしまったのではないでしょうか?
返信する
すごく高レベルになってきましたね。 (コータロー)
2010-05-01 00:11:52
「飛行機」と「鉋」すごいキーワードです。
今回の新(珍)情報、すごく知的かつ博学な感じがします。
みなさん素晴らしいですが。。。

ねえtachibanaさん。
やはり、一見以前と同じようで、ブログ生まれ変わりましたね。
これからも楽しみにしています。
返信する
この話題おもしろいですね。 (tachibana)
2010-05-01 07:10:35
☆ akiraさん ☆

真偽はわかりませんが、飛行機鉋の名前についての
新(珍)説コメントありがとうございます。
確かに「Plane」には「飛行機」「鉋」「平面」などの意味があり
そうすると「飛行機鉋」は「Plane Plane」になりますか。
純粋に日本にしかない(と思われる)鉋になぜ英語が混じってきたかはともかく
誰も気がつかなかった着眼点に「なるほど!」です。
これからもコメントよろしくお願いします。


☆ コータローさん ☆

そうですよね。

こんな記事を書きたくて、そしてこんなコメントがいただきたくて
リニューアルしたのです。
いい感じでしょ?(笑)

先日は(まだ成約はしていませんが)「金四郎さんの麻の葉鉋が欲しい」との
お電話があり「HPで見ましたか?」とお聞きしたところ「ブログで見ました」とのお答えでした。
HPではかなり深いところで紹介しているので
探し当てるのが大変かもしれないので
ブログで紹介した意味がありました。

また近いうちにちょっとしたネタを投稿する予定ですので
お楽しみに。
(ああ・・・また自分にプレッシャーを・・・)
返信する

コメントを投稿

道具」カテゴリの最新記事