
去る18日の19:30からNHK「きらっと新潟」で
「越後のミケランジェロ~石川雲蝶の世界~」が放送されました。


石川雲蝶こと安兵衛は1814年江戸に生まれ、彫刻の腕を磨いて160年程前
30代で越後三条で本成寺の納骨堂などを手がけた。

雲蝶作の本成寺の宝物「赤牛」

「木(もく)を知っている」雲蝶が木の中から周りを取り払って取り出したと
表現された牛。 鼻の木目が見事!

本成寺で5年の大仕事が終わったあとも三条に居を構えたのは、彫刻用の
良質な刃物を造る職人がいたからと言われる。

國慶ノミこと池田慶郎氏。当社も取引させていただいております。

魚沼市の西福寺の中にある開山堂。


今にも抜け出して来そうな迫力のある烏天狗とどことなくユーモラスな獅子。


開山堂内部の「道元禅師猛虎調伏の図」


魚沼市の永林寺

晩年のころの無駄なものを捨て去り簡素を極めた浅彫欄間


これも晩年の作と思われる「柿の実を持つ猿」

なんとも言えない良い表情の猿

雲蝶60歳の作「寝牛」 「赤牛」と比べると力の抜け方が見事。

1883年 明治16年69歳で三条にて亡くなった。
江戸時代の人と思っていたが、明治16年に亡くなったとは意外に最近の人だったんだなと驚きました。
知ってるようで全然知らなかった「石川雲蝶」を少しわかったような気がします。
冬の移動は大変なので暖かくなったら1000を超す作品をあちこちに残している
雲蝶を巡るツアーでもしてみたいですね。