世界には色んな事を考えて、それを実現しようとしている人達がいるんですね。
そんな面白い記事(2014年8月10日 東洋経済オンライン)をご紹介します。
『オランダの設計者が魚が移動するための「クルマ」の試作モデルを造った。この移動する水槽はWebカメラとマイクロコンピュータ、それにモーター付きのタイヤを装備し、コンピュータ・ビジョン技術を利用し、魚のドライバーの動きを追跡しながら前後左右に動き回る。
このクルマは「フィッシュ・オン・ホイール」と名付けられ、まさに、その名前のとおりの車で、魚が運転するように設計されている。Webカメラがドライバーである魚の動きをモニターし、ソフトウェアが映像を分析し、魚の位置と連動して自動で水槽の動く方向を変えるのだ。
見た目は、魚臭いというかなんとも奇妙だが、設計をしたStudio DiipのThomas De Wolfによれば、この風変わりな発明はインタラクティブなコンピュータ・ビジョン技術が持つ可能性を示唆する。
同社の共同創業者であるThomas De Wolfは次のように語る。
「すべての機構は動く車台の上に構築されており、バッテリーの電源で動きます。小さなコンピュータとカメラが装着されています。このように様々なことができるようになったのは極めて最近のことで、こんなに小さな動力で動いて、様々なことができるまでに技術が進歩したのは、つい最近のこと。色々なことを組み合わせられるようになったのは、本当に最近のことなんです」
◆遊びではなく実用のため
この泳ぐドライバーが自分で車を操作していることを分かっているかは、はっきりしない。金魚がたった3秒間しか記憶を保持しないことはよく知られている。
しかしDe Wolfは、このプロジェクトには実用的な用途の可能性があると言い、コンピュータ・ビジョン技術の進歩が、設計者が新製品のために網を広く張るのを助けるのだと主張する。
De Wolfは語る。「コンピュータ・ビジョンにより、システムと非常に論理的に相互作用し合うことができます。人間もそのように互いに作用し合っているからです。わたしたちは様々な物を見ていて、ボディランゲージはあらゆる言語のおよそ90%を占めています。だからカメラとシステムでこうしたことができるならば、いつかもっとずっと自然に相互作用し合える製品をつくれるでしょう」。
この仕掛けを市場に出すため、クラウドファンディング・キャンペーンが立ち上げられた。
今のところ応募の方は期待はずれだが、De Wolfと同僚設計者Guust Hilteは、すでに次のプロジェクトに取りかかっている。ターゲットになっているのは、焼いて料理をするのにちょうどいい、もっと大きな魚だ。』
何かに役に立つのかどうかと言えば、???