治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

社会の理解があれば生きやすくなるというエビデンスはありますか?

2018-10-27 09:55:13 | 日記
今朝の『まんぷく』を見て思ったこと。
大本営がどういう発表をしようと、あんな田舎まで敵の飛行機が飛んできて遊び半分で爆弾落とすようになったらもう敗戦は見えていたわけです。
それを少しでもごまかそう、事態に直面するのを先延ばししようといくら国がごまかしても否応なしに敗戦はやってくる。

そして「社会の理解があれば生きやすくなる」も明らかにごまかしです。
ギョーカイはこれで二十年近くムダにしました。
これ以上被害者を増やしたくない。だから
それに早く気づけばいいのにみんな、と思っています。
そもそも雇用率にがみがみ言いながら官がひどいごまかしをしていた。
精神障害の人の雇用を義務化したりして、なんとか高機能の人も換算しようとしたけど意外と使えなかったから雇いきれなかった、っていうのが本当のところじゃないですかね。
そしてそれは当たり前です。
現場では努力したくない当事者とめんどりにしておきたい事業所が結託して修行してないんだもん。医療は治す気ないし。

そしてコメント欄に、私が会ったことのない役に立たない方の大久保さんの目撃証言をいただきました。ぴっぴさんからです。

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使えない大久保さん (ぴっぴ)
2018-10-25 14:06:01
会ったことあります。
去年、小学校から講演会のお知らせが配られて参加しました。お金払って。(居住地がある市の手をつなぐ育成会が主催する講演会の講師でした)
その時はまだ花風社さんの本と出会ってなかったけど、この人の話を聞いても結局は『社会の理解がー』で、一生福祉にお世話になる、という話をされて、もやっとしたまま帰ってきた記憶しかありません。何も有益な話が無かった。逆に、いや、それじゃ困るぞ、と思ったんです。
一緒に行ったお母さんは、資料をコピーして学校の先生にあげようかな?なんて言ってたけど、私はそうは思わなかった。周りに
理解してもらう?無理じゃね?と思ったんです。何で周りが我慢して本人は自由で良いのか。周りより本人が一番困ってるんです、で通用しますか?と。障害を受け入れる、受け入れられない、じゃなくて、私は普通に子育てをしてきたつもりです。『普通』と言ったらまた差別とかの声が聞こえてきそうですけど、全部許容することは正解じゃない、と。アカンもんはアカン。私は息子の障害に気づいた時からずっとそう思ってきたし、そう接してきました。だから、保育所や療育の先生から『かわいそう』とか『今はまだ良いじゃない』とか障害児に寄り添った育児を、と言われたこともあります。まぁ、無視してきましたけど。息子が今、学校が楽しい、お友だちともトラブルなく(ケンカくらいします)過ごせてるのは、私が花風社の本に出会ったから。それからは、ほんと芋づる式。浅見社長に出会えて、実際には会ったことありませんけども(^_^;)ほんと、感謝しかないです。ありがとうございます。

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あきれました。
まあギョーカイにとどまりたいから育成会の顔色を呼んだのかもしれませんが、ABAって行動に注目し行動変容して適切な振る舞いができるようにする手法なんじゃないですか。だったら社会の理解なんていらないですよね。本人も適切な行動がとれてハッピーで周りも苦労しないのが最終目的じゃないの? その第一人者(を目指そうとしている)である若造がこの始末。いっつもこいつはエビデンスエビデンスうるさいんだからこうきいてやればいいんですよ。「先生! 社会の理解が進むと生きやすくなるというエビデンスはありますか?」「福祉に一生囲われて幸せだというエビデンスはありますか?」

年末までに電子書籍書き下ろし一本書こうと思っていたのですが、この方面でもいいかなと思いました。

いずれにせよこれから花風社電子書籍ラッシュです。
私自身、電子書籍の割と早くからのヘビーユーザーで、一方で紙の本の良さも知っていますが、電子書籍は本当になれれば便利です。思い立ったら読めるしスマホに無料でアプリ乗せておけば電車の中でもバス停でバス待っているときでも読める。そして花風社では手頃な価格の書き下ろしもどんどん出していきます。
だからこの際電子書籍デビューをぜひ。

ご紹介しておきますね。
藤家さんの劇的な立ち直りについて。





『藤家寛子の就活記』







浅見のギョーカイメッタ斬り。


『発達障害者支援法は誰を救ったか?』





どうぞよろしくお願いします!


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あ、それとこれは紙の本ですが
おっさんたちが2番と7番になってたよ。



新刊『自傷・他害・パニックは防げますか?』

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1 コメント

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理解してましたよ、でも (匿名)
2018-10-28 10:42:29
理解してました。いえ、我慢していました。これ以上そばにいるのは危険と判断し、我が子に教育を受ける権利を停止させても。
その後も、さまざまなことがあった。忘れなさい、この思い出はすてなきゃダメと言う専門家もいた。
10年近くがたちました。必ず方向は変わる。まわりにただ理解しろ、我慢しろなんて、続くわけがないと言われた専門家?は当時いました。けっこういたと思います。

歯を食いしばって?死んだふりをした人も、今になっていうのはあまりに卑怯だけれども、いました。

ごめんなさい。本当に怖かった。おそろしかった。今も、万が一また我が子にと思うと、匿名にしてしまう卑怯な私ですが、がんばる若い世代の親御さんたちののたくましさ、しなやかさ、見習いたいです。
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