治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

芋ポエム発表

2015-01-29 18:10:00 | 日記
ときどきポエムを書く人がいますね。
私も書いてみました。
芋本の冒頭に載っています。
つまり、この記事は発売に先立つ立ち読みコーナーです。
どうぞ。

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「発達障害は治る」
なんて言われたら
「そんなことありうるの?」って思ってしまうかもしれません。

でも
「この子は腰がふらふらしているからしっかりした腰を育てましょう」と言われたら
なんとなく、そのくらいなら
手が届く望みのような気がしませんか?

腰がしっかりしたら
そこから発達障害にまつわるさまざまな困難が
芋づる式によくなっていくのです。

腰がしっかり育っていけば
姿勢がよくなります。
姿勢がよくなれば、
呼吸が深く入るようになります。
呼吸が深く入るようになれば、
気持ちが安定します。

腰がしっかり育っていけば
排泄がじゅうぶんできるようになります。
排泄がじゅうぶんできるようになると
焦る気持ちがなくなります。
焦る気持ちがなくなると
多動がなくなります。
多動がなくなると、
目の前の課題に取り組む余裕が生まれます。

こうやって、「やるべきことに集中できる」状態が整います。
お勉強が、仕事が、はかどるようになります。
脳みそに余裕ができます。
するとこれまではつかみにくかった「人と人の間に生きるとはどういうことか」が、
今までよりはずっと、ラクにつかめるようになります。
だから、怖くなくなってきます。

身体をラクに使えない発達凸凹な人たち。
できないことも多いのは、身体がラクじゃないからかも。
根性がないのではなく、身体に準備ができていないからかも。
よく観察してみてください。
生活の上で、そう感じさせる場面も驚くほど多いのです。

でも
だからこそ

身体をラクに使える方法を教えてあげると
芋づる式に、本人も困っていた特性が治っていくのです。
いいお医者さんに出会えなくても
今日このときからできるカンタンワークがあるのです。

この本はそれをご紹介して
芋づる式にラクになってもらうための本です。

さあ、ページをめくってみてください。