治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

一生覚えておきたい言葉

2011-04-23 15:25:16 | 日記
今回の震災に関して
私が義援金の送り先選択基準としてわりと早く採用したのはこれ。

寄付金控除が受けられるかどうかでは選ばない。

メジャーどころへの寄付が一通り終わったら
今度は「民」であることを優先することにした。
そしてもちろん「志」が自分とあっていることを優先することにした。

そりゃあどこにでもかしこにでも送れればそれに越したことはないが
こちらは大富豪ではない。

でも別に今この国が激しく節税を必要としているとは思えないし

今回節税は後回しにすることにした。

一日分のエネルギーを次に振り分ける。

1 自分の仕事のため
2 他の人のため

2のうちでも、被災地への時間を必ず設ける。
郵便局まで行って義援金を送るとかね。

それを目安にするとわりと日々やるべきことが見えてくる。

おそらくこの国を今救うのは「利他」の精神だ。

そして私の幸運なところは
1と2がかぶっている面が多いことである。

去年神田橋先生の本を出したときのあの騒ぎのこと。

「つらかったでしょ」といわれる。

別に。
ただ反撃の気持ちしかなかった。
だって自分のためじゃないから。
「これを待っている読者がいる」という強い気持ちがあったから。

今になって、あのときメチャクチャ攻撃してきた連中のまったく変わり映えしないようすと
「あの本に助けられた」とがらっといいほうに変わっていった読者の人たちを比べて
本当に屈しなくてよかったとしみじみ思っている。
版元冥利につきる本だった。

本が出た直後に、神田橋先生に言った。
「いやあ、大変でしたよ」

先生はさらりとおっしゃった。
「そうでしょ」

なんだご存知だったんですか。

その後の言葉が印象的だった。
「世の中には
敵と味方が同じ数だけいるものです」

なるほど。

私はこの言葉を一生覚えておくことにした。

あれだけ頓珍漢な大騒ぎをしてくれた敵の数だけ
私を応援してくれた人はいるんだ。

それはその当時も知っていたし

一年経って、それは裏付けられている。

というわけで

今日も

1 自分の仕事のため
2 他人のため

に時間を使っていますよ。

脳みそ先生の本
すごい本になりますよ!

「二次障害、三次障害を治し、一次特性、〇次特性を活かす」

これがこの本の基本的コンセプトです。
もちろん知的障害のある方もね。
知的障害のある脳ならではの強みを活かす。そして生きやすくする。

昨日は他にも進展が。

刑事さんが自閉症協会そのほかにアクセスしてくださった。

快く捜査にご協力いただいた皆様
ありがとうございました。