治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

和歌山行ってきました

2011-04-11 08:18:10 | 日記
さて、早々に期日前投票をすませ、土日、和歌山に行ってきました。
用意していただいたお宿は和歌山城のまん前。
ちょうど桜が満開で、天守閣までてくてくのぼってお花見をしました。
本当にいい時期に呼んでいただきました。

土曜日は懇親会。
地元の保護者、教師の方たちと自閉っ子話で盛り上がりました。
前向きな方たちとの会話というのは、いつでもいいものです。

日曜日は講演会。
ニキさんは元気そうでした。
4月10日に講演の予定が入ったのは去年のこと。
そのころは、こんな日を迎えるとは思わなかったのですが
震災・選挙・お花見という三重苦(?)を越えて
定員以上の方々がお集まりくださいました。
自閉っ子通信が足りなくて、現地でコピーの労を取っていただいたようです。

ニキさんからはまたまた新しい話が聞けて
ニキさんどこまで引き出しあるんだろ、と実は感心しました。
今度の収穫は「自閉っ子と感謝」に関するまた新しい裏話でした。
あああ、そういう仕組みになっているのか! と思いました。

講演の終わりごろには最近恒例になったちゅん平さんの「すべての母さんたちへ」を朗読。
そのあとまた、ニキさんがちゅん平さんのエッセイへの感想をしゃべってくれます。
けれども今回は、それで終わりませんでした。

義援金箱をもうけたり、書籍売り上げの収益を義援金に回したりと
チャリティ色の強い今回の講演会。
最後に大地君のブログ「大地震」を朗読しました。

アスペルガーの人は、別に人に共感できないわけでもなければ
倫理的になれない人たちでもない。
9歳の男の子が未曾有の大震災をこのように受け止めている。
そういうメッセージを最後に皆さんに送りました。

震災後は、福祉も変わらざるを得ないだろう。
でもやれることはあるはず。
これまで以上に考えていかなければならないはず。
そういうメッセージをこめました。

ところで、山岸徹は、今回の主催者様にも迷惑メールを送っていたようです。
ご丁寧に藤居学のURLまで載せて。
当然主催者様は、まったく無視したわけですが。

実はこの事件は、刑事事件としては終わっていません。
民事敗訴後も山岸が何らかの妨害活動を続けている証拠が手に入れば
すべて転送するように警視庁担当刑事から言われています。
山岸は担当刑事をも警視庁広報に向けて弾劾しているそうです。
警視庁はこの事件をうやむやに終わらせる気はありません。

たとえ障害があっても
他人に関するたんなる想像を未確認のまま書き散らしてはいけない。
障害があるから、あるいは障害児の親だから
他人に関する虚偽の情報を書いても自由だというのならそれは差別です。

ですから私は、最後まできっちりとやります。
それが私のような立場に置かれたものにできる自閉症の世界への支援です。
皆さんも変なメール等が送られてきたら
どうか花風社に転送してください。
私の方から警視庁に提出します。

和歌山では、本もたくさん売れました。
ニキさんの本だけ持っていこうと思ったのですが
少しだけ大地君の本も持っていって、完売でした。

和歌山県自閉症協会さんの収益は、和歌山県庁を通じて被災地に送られます。
花風社の収益は、民間の組織に送られます。
お越しいただいた皆さん
本をお買い上げいただいた皆さん
そして見事に講演をアレンジしてくださった主催者の方々
本当にありがとうございました。

和歌山城のお花です。