2012年8月30日 (木)
まもなく民主党と自民党の党首選挙の季節です。
民主党の党首は日本の首相です。首相選挙でもあります。
総選挙後は、自民党総裁が首相になる可能性も高いです。
そういう意味では、二大政党の党首選挙は重要です。
首相と最も有力な首相候補を選ぶ選挙でもあります。
中小政党の党首選と比較にならないくらい重要です。
4年ほど前に自民党総裁選の改革プランを個人的に考え、
自民党内の勉強会用にまとめたペーパーがあるのですが、
日の目を見ていません。この場をお借りして発表します。
二大政党にもなれば、党首選挙もオープンで、かつ、
政策本位の討論型にしなくてはいけないと思います。
イメージはアメリカ大統領予備選のコンパクト版です。
以下は平成20年6月頃(当時は自民党議員でした)に
まとめた提言です。ご笑覧いただければ幸いです。
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新しい総裁選挙の実現に向けた提言
-擬似首相公選時代の総裁選のあり方-
1.背景
1)自民党総裁選は、実質的に首相を選ぶ選挙である。派閥の力学や密室談合で総裁(すなわち首相)を選ぶのでは、国民は納得しない。国民に開かれた総裁選でなければならない。
2)総裁選は党員の参加意識を高めるチャンスである。総裁選挙への参加が、党員としての自覚を高める。党員が「自分たちが選んだ総裁」という意識を持つことが、党の活性化につながる。党首選びのプロセスにおいて、党員の参加が重視される傾向は先進国共通に見られる。
3)アメリカ大統領選挙の予備選を見た多くの人が、日本の党首選びにおいても同様に活発な政策論争と国民参加型の党首選定プロセスが必要であると感じ始めている。
2.目的
1)活発かつ深い政策論争が展開できる総裁選にする。見ていて「おもしろい」総裁選にする。
2)総裁選を「擬似首相公選」選挙と位置づけ、国民の目に見える透明性の高い総裁選にする。
3)党員の参加を促し、党員としての自覚を高める総裁選にする。
3.具体策
1)総裁選を予備選フェーズと本選挙フェーズの二段階に分ける。
2)総裁選の予備選フェーズを1ヶ月、本選挙フェーズを1ヶ月、あわせて2ヶ月間とする。
3)予備選フェーズの推薦人を10名とし、本選挙フェーズの推薦人は現行通り20名とする。予備選フェーズ中に推薦人20名を集められれば、本選挙に立候補できる。
4)衆院比例ブロックごとに予備選フェーズ中に1回、本選挙フェーズ中に1回、あわせて2回の公開討論会を開催する(原則として土日祝に開催)。討論のテーマは各ブロックで自由に決める。
5)党員暦に無関係に投票できるようにする。総裁選投票日当日に党員になることも可とする。
2012年8月30日 (木) 04 自民党/党改革 | 固定リンク
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