教育カウンセラーの独り言

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2017年02月13日 13時28分05秒 | 国際・政治

外交・安保政策の無知を天下にさらしたトランプ大統領

2017-02-13

 

 

 米国の外交・安保政策を少しでも知っている者なら腰を抜かしたに違いない。

 北朝鮮が弾道ミサイル実験をした事を受けて急きょ開かれた安倍・トランプ両首脳の共同記者会見のことだ。

 北朝鮮の核ミサイル問題は、米国の外交・安全保障政策の最重要問題のひとつだ。

 これまではまっさきに米国が世界に向けて自らの意見を表明するのが通例だった。

 ところが、今度の北朝鮮のミサイル発射については、トランプ大統領の反応はあまりにも鈍感だ。

 記者会見も安部首相に促されていやいや臨んだごとくだ。

 そして安倍首相が真っ先にコメントした。

 それだけではない。

 その後に続いたトランプ大統領のコメントが、「100%日本の立場を支持する」だった。

 あり得ない発言だ。

 この記者会見は歴史に残る記者会見になるだろう。

 なにしろ日本の首相が米国の大統領に対し、外交・安全保障政策で100%従うと言わせたのだ。

 これは安倍首相の手柄だ。

 永久に日本の外交・安全保障の歴史の中で語り草になるだろう。

 米国の大統領をはじめて従わせた首相だと。

 しかし、その逆に、トランプ大統領は米国内で、「米国の外交・安全保障政策を貶めた万死に値する大統領」という汚名を残すに違いない。

 なにしろ北朝鮮のミサイル発射について米国の立場を一言も語れなかったのだ。

 日本の首相に意見を述べさせ、それに100%従うと言うしかなかったのだ。

 なぜこんな事が起きたか。

 それは側近を交えずにゴルフをしていたからだ。

 安倍首相はゴルフをする時でも通訳や官僚たちに守られている。

 だからとっさの対応ができる。

 ところが、あの時トランプ大統領は文字通り裸だった。

 ひとりでは外交・安保について何も出来なかったのだ。

 急きょ記者会見を開かねばならない事や、その時、世界に向けて何を語ればいいか、まるでわからなかったのだ。

 だから安倍首相が記者会見を先導し、世界にメッセージを送り、そしてトランプ大統領がひとこと相槌を打ったとたんに記者会見が打ち切られたのだ。

 質問に答えられないから、世界で最短の記者会見で終わったのだ。

 世界の首脳はこの記者会見を決して見逃しはしない。

 トランプは外交・安全保障については何も知らない。

 側近がいなければ何も判断できないと。

 米国の大統領がそう思われてはお終いだ。

 一番衝撃を受けたのは米国に違いない。

 こんな大統領の下では米国は世界の警察どころか、世界から相手にされないと。

 トランプ大統領に対する米国内の怒りと反発は半端ではないだろう。

 トランプ大統領は致命的な失敗を犯した(了)

 

 

 

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