浅野秀弥の未来創案
【松井知事が都構想に意欲】
浅野秀弥の未来創案
【松井知事が都構想に意欲】
野党も逃げ腰で頼りない
先日、大阪維新の会幹事長である松井一郎大阪府知事が「二重行政の解消には制度を変える必要がある」と述べ、11月の知事・大阪市長ダブル選挙で再び「大阪都構想実現」を訴える可能性を示唆した。
私はこのニュースを見て「維新の会の政策らしい政策は、都構想しかなかったのだな」とあらためて確信した。先の大阪府、大阪市、堺市の首長と議員27人の計30人が、初めて一堂に会し「大阪会議」で大阪の課題を議論した。この時会議の位置付けを巡って紛糾、結局何も決まらなかったことに対し、松井幹事長は7月29日の知事会見であらためて批判。13日に予定された2回目会合は、府市の自共議員と堺市長の欠席で流会となり、相変わらず入り口手続き論で止まったままだ。
維新側は「分かったのは“ものを決めることができない会議体だな”ということ」と自民党をはじめとする他党を切り捨てた。彼らが求めているのは、橋下市長が提唱した都構想に対する対案を本規約に盛り込めとする「挿入問題」であり、これに対し自民党をはじめとする野党側は「松井知事らが言う二重行政は大阪にはない」と言い切っているから議論がかみ合うはずはない。
知事会見で松井幹事長は、初会議を終え感想を延々と続け、その問題点を列挙した。そして、ついには「やはり、大阪の二重行政を解消するには都構想しかない」と結論付けた。幹事長はこのあとも問題点を挙げ続けた。「ずっと会議で決まらないとなれば、“(市民に)やはり制度を変えることが必要なんや”と伝わるかなと思う。(5月17日に)廃案になっているわけですから“今すぐにやり直す”というわけではありません」と慎重に言葉を選んだ。そして「(ダブル選の)候補者が考えること」としながらも11月の知事、市長選挙で維新の会が再び都構想を党公約として掲げる可能性を示唆した。
野党は早急に対抗策を講じなければならないのに緊迫感がまるで感じられない。僅差の住民投票で都構想NOの結論が出たことで「勝った、勝った」と浮かれていては、野党市議は市民から手痛いしっぺ返しを食うはめになる。
【松井知事が都構想に意欲】
(8月18日)
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