教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

労働組合はいつから政策よりも政局に走るようになったのか

2012年06月29日 19時36分41秒 | 国際・政治

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 天木直人
天木 直人

労働組合の本性を知っている人たちにとっては当たり前のことかも
しれないが、私のようにナイーブな者にとっては失望の極みだ。

 私がまだ駆け出しの官僚であった頃、労働組合は自民党の政策を批判
する最大の権力監視役を果たしていたと思う。

 いまでこそ社会党は裏で自民党と繋がっていたという55体制の
八百長ぶりが明らかにされたが、それでも社会党はかつて野党第一党と
して、安全保障政策や雇用、人権問題などの分野で、万年与党である
自民党と官僚の政策を批判、牽制する役割を果たしていた時があった。

 だから自民党もあまり無茶なことはできなかった。

 その社会党を支えていたのが労働組合であった。

 私がイラク戦争に反対して外務省を離れた10年前ですら、その私を
全国の講演に呼んで、護憲、平和をもっともよく訴えていたのは労働
組合であった。

 そのような労働組合がいまではすっかり様変わりしてしまった如くだ。

 その双璧が古賀連合会長であり輿石民主党幹事長だ。

 二人とも消費税増税と原発維持に賛成している。

 二人とも民意に反して消費税増税や原発再稼動、オスプレイ沖縄配備
を強行する野田首相を支えている。

 輿石幹事長は党分裂回避をすべてに優先し、小沢新党つぶしに必死だ。

 極めつけは古賀連合会長の民主党応援見直し発言だ。

 きょう29日の各紙が報じている。

 28日に自民党本部で講演し、民主党の分裂状態を目の当たりにして、
支援政党を民主党から自民党に見直す事をほのめかしたという。

 我が目、我が耳を疑う記事である。

 いつから労働組合の親分たちは政策を語ることなく政局に走るように
なったのか。

 それは権力を握った時からだ。

 民主党を牛耳り、その民主党が政権をとった時から、権力の甘味を
味わってしまった。

 原発に反対する議員は選挙で落としてやるとまで発言した組合幹部
まであらわれる始末だ。

 権力を手放さないために政策などかなぐり捨てる。

 権力の甘味はかつての政策本位の労働組合をすっかり変えてしまった
様だ。

 残念というほかはない。

                         了

おしらせ

 6月30日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第6弾が
以下の通り配信されます。

■天木×植草リアルタイム時事対談
http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/

●配信日時:2012年6月30日(土曜日)
      20時~21時放送予定

●テーマ:

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・再稼働に舵をきった大飯原発と原子力・電力行政の問題点
・欧州債務危機と世界の経済金融情勢の今後
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