このところ日韓の領土問題が過熱しています。
李明博大統領の品位を欠く言動は問題があります。
選挙が近いという個人的事情もあるのでしょう。
それに対して、日本側も売り言葉に買い言葉で、
品位を欠く反応をしていたら悪循環です。
負の連鎖を断ち切る努力をすべきだと思います。
韓国内の親日派が不利にならないように配慮しつつ、
日本の正当な立場を主張していく必要があります。
排他的ナショナリズムが育たないよう配慮が必要です。
法と秩序を尊重する民主主義国家の日本としては、
過激なデモや感情的な批判に訴えるのではなく、
国際司法裁判所のような場所で争うべきです。
そして竹島問題の影響が、他の方面に広がらないよう、
いろんな手を打っておくことが必要だと思います。
領土問題を抱えていても、相互理解や貿易を促し、
良好な二国間関係を築くことは可能だと思います。
領土問題に関する対立が、軍事対立にならないよう、
いろんなチャンネルで対話と信頼醸成が必要です。
特に北朝鮮の核開発や拉致問題の解決にあたっては、
韓国との協力は非常に重要です。竹島問題とは別で、
日韓の連携強化を図っていく必要があります。
基本的に竹島問題は日本にとって国際法の問題です。
国際法に照らして日本の領土であることを証明し、
竹島問題の解決を図っていくべきです。
他方、竹島問題は韓国にとっては国際法というより、
ナショナリズムの象徴であり、政治的な問題です。
法律だけの問題としてはとらえられないでしょう。
日本側の主張が法的に正しくても、韓国側としては、
容易に主張を曲げられない事情があるでしょう。
そのあたりは理解し、冷静にオープンな場で議論し、
問題を鎮静化し、解決策を探る必要があるでしょう。
第三国(米国やドイツ等)の研究者等に関わってもらい、
中立公平な立場でものが言える人を交えて議論したり、
平和的で冷静な議論の場を作る必要があると思います。
日本人として日本の主張が正しいと確信しているなら、
司法の場だけではなく、竹島問題の歴史研究の場でも、
日韓で議論していけばよいと思います。
罵り合うよりも、冷静に意見を言い合い聴き合うことで、
問題解決の出口を探っていく努力が必要だと思います。
合意に至らないとしても、相互理解の努力を続けていれば、
問題を武力で解決するという事態にはならないでしょう。
日本も韓国も先進民主主義国家であるならば、
冷静で理性的な議論ができるはずです。
竹島のために武力衝突や貿易戦争が起きるような事態は、
何としても避けなくてはいけません。
韓国側にも理性的な対応をお願いしたいと思いますが、
日本側も品位をもって冷静に対応すべきだと思います。
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