教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

消費税増税修正案の質疑ろ。山内康一 の「蟷螂(とうろう)の斧」

2012年06月25日 14時37分46秒 | 国際・政治
消費税増税修正案の質疑

先週金曜日に「社会保障と税の一体改革」特別委員会で、
民自公3党の修正案の質疑があり、1時間質問しました。

この質疑はきわめて異例かつ不正常なやり方で行われました。
通常、法案を提出したら、委員会で「趣旨説明」を行います。
その「趣旨説明」を受けて、翌日以降に委員会質疑を行います。

法案の説明を受けて、その内容を精査する時間が必要です。
また、委員会質疑の前日には「事前通告」をやる慣行があります。
事前に通告しておかないと、細かい数字等が答えられません。

しかし、先週の委員会では朝9時から「趣旨説明」があり、
その日の午後1時から野党の質疑が行われました。
国会の慣例ではなく、準備する時間が十分ではありません。

しかしながら、民自公3党が主導している特別委員会では、
「準備する時間がないから来週に回すべきだ」などと言えば、
「それなら質疑せずに採決する」と言いかねません。

仕方がないので、民自公以外の野党4党で話し合った上で、
国会の慣習を破って「趣旨説明」当日の質疑を了承しました。

金曜日の質疑は、修正案を提出した3党を除く4つの政党、
共産党、社民党、新党きづな、みんなの党が質問しました。

いつものように、みんなの党の私は最後の打順です。
だいたい誰でも思いつくような基本的な質問や批判は、
私の前の3党の質疑者が先にやってしまいます。

すでに質問済みの内容をなるべく避けるように質疑をすると、
どうしてもニッチな質問が多くなりがちです。

特別委員会では100時間を超える審議を行ってきましたが、
民自公の3党の修正案はわずか1週間で出来上がりました。

消費税増税とセットで議論されていた所得税と相続税の改革は、
3党合意の結果として削られて、先送りになりました。
税の一体改革ではなく、消費税のみの単体改革になります。

また、質疑を通じ、詰まっていない点が多いことがわかりました。
しかし、民自公の3党は明日(6月26日)には審議を打ち切り、
衆議院本会議で採決を行う予定だそうです。

本会議採決では、民主党内に造反が出そうな雰囲気です。
自民党内の反増税派はおとなしくしている様子です。

しかし、小沢グループが造反したところで、自公が賛成すれば、
消費税増税法案は衆参を通過することは確実な情勢です。

消費税増税とその後の公共事業や現金バラマキが怖いです。
歳出削減をおろそかにして、増税だけを行うことになりそうです。
それこそ財政破綻への最短距離だと私は思います。

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引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog

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