教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

東京都の尖閣諸島購入の?山内康一『蟷螂の斧』

2012年04月18日 15時34分33秒 | 国際・政治

東京都の石原都知事が、尖閣諸島を買うと宣言しました。
私には理解ができません。政治的パフォーマンスだと思います。
新党立ち上げ用の打ち上げ花火だったのかもしれません。

そもそも尖閣諸島を個人が所有しようと、都が所有しようと、
わが国固有の領土であることには、何ら変化はありません。

ある土地の所有権が個人から自治体に移っただけでは、
国家と国家の関係には何ら影響しません。

石原都知事は、尖閣諸島が個人所有のままだったら、
日本の領土でなくなると思っているのでしょうか。
そんなことはあり得ません。日本の領土です。

石原都知事の目的は話題づくりなのかもしれませんが、
話題づくりが日本の国益になるかどうかは不明です。

そもそも尖閣諸島に関しては、領土問題は存在しない、
というのが日本政府の公式見解です。

領海侵犯等があれば粛々と取り締まるだけでよくて、
国際社会にアピールする必要もないくらいです。

変にアピールすると領土問題が存在すると誤解されます。
中国政府は大騒ぎを起こして、領有権を主張してアピールし、
尖閣諸島に「問題」があることを示そうとしています。

日本としては、尖閣諸島には「問題がない」という立場です。
何ら「問題がない」時には、騒ぐ必要もないし、騒ぐことは、
むしろ中国側の主張に利することになりかねません。

中国側は今回の件を利用して反日キャンペーンを強化し、
国内の不満のはけ口に日本を使うかもしれません。
石原都知事の言動が、中国側の利益になる可能性もあります。

また石原都知事は、沖縄県知事と相談していないようです。
地元の人たちの気持ちも考えずに、沖縄県の頭越しで、
尖閣諸島を買い取るというのも、センスがありません。

まずは沖縄県知事や石垣市長に一言くらいは説明をした上で、
記者会見に臨んだ方が良かったのではないかと思います。

もし領土保全のためというなら、国が所有するのも手です。
国の灯台や学術調査施設等を建設してもよいかもしれません。
領土問題など存在しないので、本当はそれも必要ありません。

あるいは沖縄県や石垣市が所有するのもひとつの手でしょう。
いきなり遠く離れた東京都が所有する必要性は感じません。

尖閣諸島は日本の領土です。領土問題は存在しません。
変な空騒ぎを起こしても、国益にはならないと思います。

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引用元/yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/c

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