天木 直人 | 外交評論家

ガザを報じる記事の中で、8月8日の朝日新聞に、山尾有紀恵記者の署名入りで次のような記事があった。
「(イスラエル)軍は鍵をかけた部屋に一家を閉じ込め、逃げることを許さず、家を爆破したーーーイスラエル軍に地上侵攻されたガザ北部ベイトハヌーンを記者(山尾有紀恵)が訪ねると、住民は(イスラエル)軍の攻撃のむごさを訴えた。がれきと化した町にはまだ、多くの遺体が埋もれている。ぺしゃんこに潰れた4階建ての家の前でワフダンさん(52)らが、がれきの山を一つ一つ手で取り除こうとしていた。『まだ兄一家8人の遺体が埋まっている。でも重機がない』。5人分の手や足だけが見つかった。死臭が漂い、おびただしい数のハエが飛んでいる・・・」
これが現実だ。
我々はこの現実を山尾記者の記事で知ってしまった。
イスラエルのガザ攻撃を止められない事は、すべての人間の責任であ
る。
知ってしまった我々もまた責任を免れない(了)

外交評論家
2003年、当時の小泉首相に「米国のイラク攻撃を支持してはいけない」と進言して外務省を解雇された反骨の元外交官。以来インターネットを中心に評論活動をはじめ、反権力、平和外交、脱官僚支配、判官びいきの立場に立って、メディアが書かない真実を発信しています。主な著書に「さらば外務省!」(講談社)、「さらば日米同盟!」(講談社)、「アメリカの不正義」(展望社)、「マンデラの南アフリカ」(展望社)。
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