新型コロナウイルスの感染は今冬まで広がり、季節性インフルエンザと同じような病気になるにはさらに1〜2年かかる――。政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は5日の参院予算委員会で、そのような見方を示した。日本維新の会の浅田均政調会長の質問に答えた。

 尾身氏は「コロナの終息がいつ来るかというのはなかなか言いにくい」としながら、「イメージ」として見通しを語った。尾身氏によると、今冬まではクラスター感染が起こり、重症者も「ときどきは出る」と想定されるという。

 その上で、「(今冬から)もう1年、さらにもう1年間ぐらい経つと、季節性インフルエンザのような形で、それほど(市民に)不安感、恐怖心がないというようなこと(状態)が早晩来る」とした。

 この見通しは、ワクチンが十分に機能し、日本の人口全体の6〜7割が今年12月ごろまでに接種を終えたという想定の上に立っているとも付け加えた。