卵でコレステロール値は上がらない/鎌田實
ぼくは長野県で50年、健康づくり運動に取り組んできました。海のない長野県では新鮮な魚が手に入りにくく、卵は大事なタンパク源でした。
【1日3~4個食べてもOK】《広告の下にコンテンツが続きます》
かつて卵は「血中コレステロール値が上がる」という理由で「1日1個まで」と基準が設けられていましたが、現在はこの基準は撤廃されています。
1日3個以上卵を食べている人の血液検査を確認すると、卵によってコレステロール値が上がったということはありませんでした。卵が好きな人は1日3~4個食べてもOKなのです。
ぼくの育ての父は東京で長年、タクシーの運転手をしていて、母が他界した後もしばらく1人暮らしをしていました。その頃、よく食べていた朝食が、卵2つの目玉焼き。そして、夕食にはスーパーのお総菜と、自前の具だくさんみそ汁に卵を落として半熟で食べるのが定番でした。88歳で亡くなるまでの10年間は、ぼくの住む信州に来て3世代同居をしました。最後まで自分の足で歩き、かくしゃくとしていたのは、卵でしっかりと栄養をとっていたからではないかとぼくは思っています。
「長生きたまご」(サンマーク出版)には、知らないと損をする卵の栄養パワーと効果的な食べ方などを紹介しました。この季節、秋バテから回復するためのヒントになります。そして、元気に年をとっていくためにも、ぜひ、身近な卵に注目してほしいと思っています。
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