『 私立大学の生き残り競争が激化するなか、関西大学(大阪府吹田市)は来春から大阪府高槻市の新キャンパスに小中高の3校を新設するほか、中学2校もグループ化し、新たに計5校の系列校をスタートさせる。受験地図を塗り替える大きな動きだが、近年は東京や京都などの有名大学が大阪府内に進出しても、苦戦を強いられる現状もある。地元大阪に拠点を置く関大に勝算はあるのだろうか。●早大も苦戦だが… 関大は22年度から高槻市の新キャンパスに「初等部」「中等部」「高等部」を新設。また、関大北陽高校に「関大北陽中」を、新たに浪速中と提携して「関大連携浪速中」も誕生させる。 新設校の設立にかかわった芝井敬司・前副学長は「今は一般入試だけで学生を集めるのは難しい時代。若年期から関大に愛着を持つ生徒を育て、目的意識を共有できる学生を教育したい」と狙いを語る。 だが、ブランド大学の進出の成果は芳しくない。今春から早稲田大と提携した早稲田摂陵中学・高校(大阪府茨木市)と立命館大系の初芝立命館高校(堺市)が誕生し、注目を集めたが、大幅な定員割れという予想外の結果に終わった。●地元志向が「好機」 教育関係者の分析によると、苦戦の理由は「不況」。経済的な理由で下宿や遠距離通学を避け、自宅から通学しやすい大学を選ぶ傾向が強まっているためだという。 だが、関大にとって、こうした状況は逆に好機という。入学者のうち大阪府出身者が4割、近畿出身者が7割以上を占める関大は、人口の多い大阪府内に立地している強みをさらに生かせるというのだ。 大阪府私学・大学課の担当者も「関大の場合、地元ブランドとして知名度が高いだけでなく、併設校から大学まですべて府内で通学できるという大きなメリットがある」と話す。●中学入試も激化? 関大は今回、新たに中学3校を参入させる。公立高の授業料無償化などで、公立志向が高まるという指摘もあるなか、関大中等部の説明会には約1200人、関西大北陽中も約800人が集まる盛況だった。 関西で学習塾を展開する第一ゼミナール企画情報室の稲葉雅也課長は「私学離れは進んでいるが、私学志向の家庭もある。そうした生徒を早い段階で取り込もうと、今後は中学で生徒の囲い込みが本格化する」としたうえで「今後、私立高校の経営環境はさらに厳しくなるだろうし、中学入試の激化も予想される。関大の本格参入で、生徒の奪い合いにさらに拍車がかかるのでは」と分析している。』
関西大學、関西学院大学、同志社大學、立命館大學の関関同立と言われる四大私学も学生集めに必死だと言う事です。 少子化による18 歳人口による減少期は入っても、時代のニーズに応え受験生を集めようと新設学部を増設してます。大學全入時代は、大學全入時代は、数値の上で訪れる日はもうすぐに来るでしょう。大規模化している総合大学は、学生数を確保する事が大学経営に取っては肝心要で、関西大學や立命館大学も連携中学、高校を増やしていると言えます。関西大學付属初等部は2010年4月に高槻市に開校、関西学院大学、同志社大學、立命館大學も付属小学校を開設し、将来的な大學受験者総数の減少期を考え、大學への学生の入学総数の予測を既に立てているのではないでしょうか。総合大学としての大学、学部定員を確保は、大學冬の時代、大學倒産時代への対応と思います。私立中学校側も少子化による18歳人口の減少期で関西大学のネームバリューで生徒を集めたいと言う経営上の利害一致したのかも有るかも分かりません。今後関西大學、関西学院大学、同志社大學、立命館大學を志望する子供達は、エスカレート方式で入学出来る関西大學、関西学院大学、同志社大學、立命館大學も付属小学校や連携中学校を受験する方向に行くでしょうし、難関国立大学の進学を目指す子供達は、有名中高一貫校への合格を目指すと思います。国立大学教育学部付属小学校へ進む子供達もいると思います。親御さんが子供の適正と性格をよく見極めて判断する必要が有ると思います。早稲田摂陵中学・高校、大阪府茨木市は世界同時不況の影響で、下宿代が要る早稲田大学への進学を躊躇った一面も有ると思います。公立離れは、関西でも今さら始まったわけでは無く既に定着していると思います。。長年定着していると思います。私立中学校もほとんど中高一貫校ですが、大學への合格実績をあげている上位校は、今後とも生徒が集まるでしょうか、中位校以下私立校は少子化による18歳人口の減少期の影響を受け定員割れを起こす所も出て来るのではないでしょうか。一昨年問題になりました合格者数の上乗せ問題になった私立高校は、もともとは進学校としての歴史も浅く、国公立大學への合格実績も少なく不況で受験生が公立高校に流れ学校経営が難しくなり、定員割れを起こすのではないでしょうか。関西では、小学校から高等学校までは私立校の時代が、深まったとも言えますが。これからは、関西大學、関西学院大学、同志社大學、立命館大學の各大學が、少子化による18歳人口の減少期で少なくなっている学生を各大學が奪い合う競争時代に突入したと言えます。各私立大學も推薦入学とAO入試、一芸入試だけでは学生数の確保は将来的に難しいと見据えているのではないでしょうか。東京の六大学も関西に試験場を設け、関西大學、関西学院大学、同志社大學、立命館大學も東京に試験場を設け、受験生確保の競争が激化している今日です。大學入試前に確実に学生数を確実に確保しようとする大学経営の戦略と思います。新設学部やこれから出来る新しい学部も将来学生が集まらなくなった場合には、学生を集める為に学部の改編や改組で学部名も変えていく可能性も有ります。