神前に置かれた大樽に注がれるのは、朝一番に汲み上げられた「一番湯」です。
世界遺産・熊野本宮大社で行われた「献湯祭」は地元の温泉郷の繁栄を祈ってはじまりました。
ことしも新型コロナの影響で規模を縮小して行われましたが、川底から温泉が湧き出る川湯温泉などから15軒の民宿や旅館が集まり、「一番湯」を奉納しました。
【本宮観光協会・名渕敬会長】
「(新型コロナで)熊野古道を歩いて来ていただいていたものが本当に途絶えてしまっています。これがもう一度復活できる、蘇ることを神様にお願いしたいと思います」
関係者は、「これまでのつらい思いを温泉で流して、新たな出発をしてほしい」と話しました。