息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を語りましょう。

越後妻有 大地の芸術祭2018に参加して 4

2018年08月08日 21時22分31秒 | わたしごと
6.泊まったところは、三者三様で、それぞれ面白かった。
 1日目は、オープンしたての「醸し森」。もとは「おふくろ館」だったのが、オーナーが松之山温泉の玉城屋となってのニューオープン。広いフレンチバルと、宿泊施設を伴った宿。開いてまだ1週間ほどということで、いたるところで打ち合わせ不足が目立つ。蚋にかまれて薬を頼んだのに忘れてしまっていたり、夕食が一品一品出される間隔が長く、全部終了するのに2時間半もかかったり(シェフが1人でやりくりしているみたい。客は3組くらいしかいなかったのに)、客用のスリッパが、従業員と共有だったり、夕飯後のコーヒーの値段が徹底されていなかったり・・・すてきなホールとは対照的なのが個室。とにかく何もない。トイレは共有、布団も自分で敷く(まあ、これはいいか)、敷布が布団の縦より短かったり、テレビはない、ポットもない。独房といった雰囲気なのだ。早めの、落ち着いたシステム、備品の調達に期待。
 とはいえ、ここでは感動的なこともあった。
 夜の空。宿の裏手の暗がりで眺めた星空は、私が見た中で、1番美しいものだった。「手が届く」という表現があるが、空に星がびっしりとちりばめられている。天の川も、はっきりと見える。大接近している火星もことさら大きく見える。ちょうど裏手の正面には、北斗七星が、それこそ柄杓の形をしっかりと描いていて、そこから北極星、カシオペア座も、教科書の図を見ているかのように、目に入ってくる。星があまりにも多すぎて、星座や、夏の大三角形を探すのが困ったほど。この宿は、フレンチ、酒を売りにしているようだが、飲めない、そしてフレンチ料理音痴の私には、この星空だけで、「おつりはいらない、とっておきな」といった気分にさせてくれた。

 2日目は石打の「あざみ亭」。予約できなかった2日目で、なんとかとれたホテル。朝食付き6000円弱とのこと。人懐っこい(と思われる)初老の夫婦がきりもりしている。だからなのか、過剰なまでの「おもてなし」をいただく。チェックインの際に、サイダー缶を人数分3本プレゼント。チェック後には、小袋に入ったおみやげ、妻には宝石で作ったブローチ。朝食も、ビニール袋が配布されるほどの量と品数。小さな食パンに、餡、ゆで卵がはさまれたサンドイッチ1つずつ。つづいて赤米のごはん。ピザトースト。そしてお櫃にはいった白米のごはん。これだけでも食べきれない量だ。あとはおかずなのだが、半端でない朝食には驚く。ホテルのひしめく石打丸山の一角。生き残りを賭けて必死なのかもしれない。

 3日目は、長男が、誕生日の私にプレゼントしてくれた宿泊だ。松之山温泉、玉城屋。1日目のオーナー旅館である。こちらも、フレンチのシェフ、シニアソムリエ、酒匠を迎え入れて、ニューオープンして、半年もたっていないとのこと。
 さすがに老舗旅館とあって、客の応対には洗練されたものを感じる。予約したのは、部屋付きの露店風呂もあり、熱い湯をかき回しながら見る山の景色は絶品。もとは大昔の海水だったという温泉の湯。なめたら、やはりしょっぱかった。夕飯も、朝食も絶品。冬瓜、糸瓜など、地元の野菜をふんだんに使い、その調理法も一工夫、二工夫もされていた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 越後妻有 大地の芸術祭2018... | トップ | 越後妻有 大地の芸術祭2018... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

わたしごと」カテゴリの最新記事