息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を語りましょう。

司法は権力の番犬なのか

2013年02月10日 08時23分26秒 | 教育を考える
ふたたび土肥さんの訴えが拒否された。
言わぬ教師を大量生産するためには、格好の「みせしめ」「さらし者」なのだろうと思う。
権力の横暴、そして司法の独立放棄。


「土肥信雄・元三鷹高校長が東京都教育委員会を相手に争ってきた裁判で、2月7日東京高裁控訴審判決があった。「職員会議での挙手・採決禁止問題」に異議を唱え、再雇用を拒否された土肥元校長側の全面敗訴だった。司法は再び都教委の横暴を追認した。判決後、土肥元校長(写真)は固い表情で支援者を前にこう語った。「残念ながらまた不当判決が出ました。三鷹高校時代の教員を呼んで証人尋問したのは一体何だったのだろう。事実はひとつなんですよ。それを認めてくれない司法があっていいのでしょうか。日本において三権分立の精神、司法の独立はまったくなくなったと思ってもいい。」(レイバーネット日本より)

「この裁判は通称「学校に言論の自由を求めて!裁判」と言われ、2006年4月13日に都教委が発出した「学校経営適正化通知」(4・13通知)により、職員会議での挙手・採決が禁止され、業績評価制度とあいまって、学校現場で教職員が自由に意見を言えない状況が生み出されました。この状況に疑問を持った同校長は、校長説明会などで都教委を批判し、公開討論会などを要求しました。また、市民などと共に
「学校に言論の自由を求めて!」の集会などを行い、都教委に公然と異議申し立てをしました。
土肥校長は退職後の継続雇用たる非常勤教員に応募したところ、通常、ほぼ全員が合格・採用になるにもかかわらず、都教委は「反抗的だ」として同校長を不合格にして、2009年3月、土肥校長は定年退職を迎えました。彼は退職後の職を奪われたのです。私たち「君が代」強制に不服従を貫き処分された被処分者は、全員が不合格となっていますが、それ以外で体罰、セクハラなどで処分された人も殆ど合格・採用されているにもかかわらず、何ら処分歴のない土肥校長が不合格・不採用となったのです。
・・・
土肥元校長は、東京高裁に控訴しました。控訴から約1年、本日の判決で、東京高裁は、①不合格処分が都の裁量権の逸脱・濫用にあたるか、②挙手・採決禁止の通知が教育の自由の侵害、校長の学校経営への介入、となるのか、③都教委の業績評価のやり方が本来の趣旨を逸脱していないか、の3つの争点でいずれも都教委の主張を採用して控訴人の主張を斥けました。
今回の不当判決でも土肥元校長の「教育実践は立派」と認めていますが、結局は「先に結論ありき」で行政に追随し、控訴を棄却しました。退職後の職を奪うという教職員に対するイジメを裁判所までもが容認しているのです。今、全国で「いじめ」が大問題になっていますが、教育行政が教職員をいじめてこどもの「イジメ」は決してな
くなりません。」(「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会 東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団 事務局長 近藤 徹さんの報告)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« たかが知れている 生涯の読... | トップ | 白髪のツッパリ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育を考える」カテゴリの最新記事