数日前に、複音ハーモニカの教則本を購入した。どちらも優しく書かれている風に見えるが、「ハーモニカ道」は奥が深くて、一歩立ち入ると、その雄大さに圧倒されてしまう自分である。
やっぱり、個人で習うのには限界もあるが、今更授業料を払ったり、その分、毎週時間を掛けて、教室まで通う手間ひま、お金等々を考えると、自宅で独学の方法が一番手っ取り早い。自由度が全然違う。
けれども、自由には、責任が必ず伴う、との言説の通り、自身で立派に時間を管理して、執り行わなければいけない。
まずは、ハーモニカに触れ、吹き吸いするのには、毎度、歯を丁寧に磨く、という手間ひまが必要だ。それに、近所迷惑にならないように、出来るだけ夜間、夜中、夜半のハーモニカ演奏は避けた方が良いと思う。
これらの、本当に努力が実を結ぶんだと思う。
私の母方の、母の母、つまりわたしのおばあちゃんの家系で、その親戚で、自衛隊で音楽隊に長い事いた人が居たという事実を、母からは聞いている。だから、母が言うには、我が家の家系は、音楽には元々強いのだと言う。
実際、母自身も、三味線、箏、ギター等々を習っていた口である。それの修業に、若い頃は明け暮れていた。
私も、クラシックギター、ピアノ、複音ハーモニカ、と、三種三様の、音楽を習った。そのどれも、途中でやめてしまい、自身にとって、辞めた事への最大限の後悔がある。
どれも、私には、徹底させたり、実らせては決していないのである。皆、でも、音楽や芸術はそうで、おんなじなのかも知れない。
先日亡くなられた、音楽家・坂本龍一氏も、「人生は短く、芸術は長し」の名言を残している。そうだ、芸術は、音楽は、長い事の、修行が大切なんだ、との思いが溢れて来た。
音楽を、途切れ途切れでも、なるたけ、少なくとも一日置きにでも、継続する事に意義がある。自分には、電子書籍や、こうした、紙による、本の音楽教則本があるのだから、これは音楽、この場合、ハーモニカの上達へのチャンスだと捉え直すいい機会である。
音楽が、大好きなのは、子供の頃からの、レコードを母に買ってもらい、聞いていた、その影響が、一番に大きい、私の音楽遍歴の半生であります。
以上。よしなに。wainai