正さん日記

世の中思いにつれて

ノーベル医学生理学賞に本庶佑京大特別教授、日本人26人目

2018-10-02 14:29:33 | 社会

 日本人が2年ぶりにノーベル賞を受賞することになった。スウェーデンのカロリンスカ研究所は1日、2018年のノーベル医学生理学賞を京都大高等研究院の本庶佑特別教授(76)と米テキサス大のジェームズ・アリソン教授の2氏に授与すると発表した。

 本庶氏は免疫細胞の働きにブレーキをかけるたんぱく質「PD-1」を発見し、このブレーキを取り除くことでがん細胞を攻撃する新しいタイプの「がん免疫療法」の開発に結びつけた功績が評価された。

 「PD-1」は、小野薬品工業(大阪市)が2014年9月、PD-1の抗体医薬「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)の発売に繋がった。

 世界各地の製薬会社がよく似たメカニズムのがん治療薬の開発に乗り出しており、新たな治療法としての普及が期待されている。

 日本からのノーベル受賞者は26人目。授賞式は12月10日にストックホルムであり、賞金900万スウェーデン・クローナ(約1億1500万円)が2氏に贈られる。

 本庶氏は、新聞の取材に対し、賞金(約5750万円)については、「学長にはまだ言っていない」とした上で、京大に寄付する意向を明かした。これまでの研究で得た利益についても、若手研究者の支援に活用していくという。

 ノーベル賞と言うと、とかく、基礎研究のため、現在の世の中にどれほど役立っているのか、一般人には良く分からない面があるが、本庶氏の「PD-1」は、とみに知られているガン治療薬「オプジーボ」として、既に多くのがん患者を救う薬として使われている。

 本庶氏自身も、今回の受賞決定に当たり、がん患者からお礼を言われることが最も嬉しいと語っている。

 従来から、がんの治療は、手術、放射線、抗がん剤の3つの手段があるが、これに免疫治療が4つ目の方法として加わった形になった。

 日本人のノーベル賞は、物理学11人、化学7人、医学生理学5人、文学2人、平和1人となり、合計26人になった。21世紀になって医学生理学5人は、アメリカに次いで2番目に多いとのこと。「2017年10月7日

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