正さん日記

世の中思いにつれて

安田さんの救済、カタールが仲介

2018-10-25 14:29:46 | 世界

 シリアでISに拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが、3年4か月ぶりに解放され、昨日帰国した。

 空港で妻、両親に迎えられ、記念写真に納まったが、長期の拘束により心身ともに疲れ切った様子だった。

 安田さんの妻は、安田さんが書いたメッセージを読み上げ、無事、生還したことに感謝しつつ、安田さん自身の感想などは、落ち着いたところで話すので、今は、休息させて欲しいと語った。

 安田さんが、航空機内で記者などの語ったことは、とにかく、ISの拘束中は無慈悲なもので、絶えず、圧迫が加えられ、常に死と隣り合わせだったとのことだ。

 安田さんが不幸中の幸いだったのは、シリアなどにおけるIS勢力が弱体化したことだろう。それによって、拘束している人間の管理に手を焼いてきたことが幸いしたようだ。

 そんな中で、日本に天然ガスを供給している中東の小国カタールは、シリアの反政府勢力にルートを持っていて、日本政府の要請を受け、救済の時期を伺っていた中で、今回の解放に繋がったようだ。

 今後、充分休息を取った安田さんから、拘束中の出来事を聞く機会が出てくるかも知れない。「関連:10月25日」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安田さん生還、カショギさん謀殺、ジャーナリストの明暗

2018-10-25 14:29:46 | 世界

 2015年6月に失踪し、シリアでISに拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さん(44)が、3年4か月ぶりに解放され、滞在先のカタールから今日にも帰国する

 安田さんの無事解放には、カタール政府の助力が功を奏したようだ。これには、カタールから3億円の身代金が払われたという情報があるが、むろん、真相は分からない。

 菅義偉官房長官は、身代金は払われていないと否定するが、カタールが代払いした可能性が想定され、日本政府がカタールに借りをつくったことになる。

 安田さんは、ISに拘束されていた3年余りは、地獄の苦しみを味わったと語っている。苦しみの余り、身体的なことばかりではなく、精神的に大きなダメージを受けたとも言っている。

 ただ、殺害された後藤健二さんの時とは異なり、現在ではISが急速に弱体化したことが幸いしたと言われている。

 安倍晋三政権にとっては、後藤さんの時には、殺害に至ったが、安田さんの生還によって何とか面目を保ったことにはなった。

 

 ところで、同じフリーのジャーナリストで世界的にも著名なサウジアラビアのジャマル・カショギさんが、トルコのサウジアラビア大使館内で虐殺され、その遺体の行方がまだ分からない状態になっている。

 カショギさんは、かねてからサウジアラビア政府に対して厳しく批判、その標的のムハンマド皇太子にとっては目の上のたん瘤だった。

 従って、殺害の主犯はムハンマド皇太子であるとする見方が大方だが、同皇太子はそれを否定、殺害の事実は認めたが、犯人としてサウジアラビア人18名を逮捕した。

 これに対し、トルコのエルドアン大統領は、大使館内の殺害現場の証拠物件があるとして、ムハンマド皇太子の関与を暗に指摘、欧州などの主要国や、態度があいまいなアメリカのトランプ大統領も、ここへきてサウジ政府を批判している。

 この問題は、サウジアラビアへの不信感に繋がり、日本も含め政治経済問題に大きな影を落としている。

 

 安田さんの生還、カショギさんの謀殺は、明暗を分けた形になったが、ジャーナリストや、メジィアに対する権力の威圧は、日本、アメリカ、欧州など世界的に広がっている。

 正に、民主主義の危機といっても過言ではない。この風潮を元に戻すためには、国民の理解と協力が必要になっている。「関連:10月24日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする