シリアでISに拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが、3年4か月ぶりに解放され、昨日帰国した。
空港で妻、両親に迎えられ、記念写真に納まったが、長期の拘束により心身ともに疲れ切った様子だった。
安田さんの妻は、安田さんが書いたメッセージを読み上げ、無事、生還したことに感謝しつつ、安田さん自身の感想などは、落ち着いたところで話すので、今は、休息させて欲しいと語った。
安田さんが、航空機内で記者などの語ったことは、とにかく、ISの拘束中は無慈悲なもので、絶えず、圧迫が加えられ、常に死と隣り合わせだったとのことだ。
安田さんが不幸中の幸いだったのは、シリアなどにおけるIS勢力が弱体化したことだろう。それによって、拘束している人間の管理に手を焼いてきたことが幸いしたようだ。
そんな中で、日本に天然ガスを供給している中東の小国カタールは、シリアの反政府勢力にルートを持っていて、日本政府の要請を受け、救済の時期を伺っていた中で、今回の解放に繋がったようだ。
今後、充分休息を取った安田さんから、拘束中の出来事を聞く機会が出てくるかも知れない。「関連:10月25日」