正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

「日本ではなぜ米の消費が減少したのか」ーインターネットから学ぶ-1

2015-05-16 | 食事教育

「日本ではなぜ米の消費が減少したのか」と言う質問がありました。これについては私の分析を前稿「 お米の消費拡大策の進め方ー私の提案ー正しい食事の教育をーごはんを食べましょう」で書きましたが、インターネットで検索したら、いろいろ出てきました。

先ずは一つ一つ呼んでみたいと思います。私の意見との違いがあるのか見てみたいと思います。

くらし解説 「パンの消費額 コメを逆転」 - NHKオンライン

2012/06/21 - 合瀬)私はご飯党ですが、実は先日発表された総務省の家計調査で去年、1世帯当たりのコメの消費額が、パンに ... そこで今日は消費の逆転から見える食生活の変化と、日本の農業に与える影響についてお話ししたいと思います。 ... これはコメとパンの一世帯あたりの支出が年間でどのくらいあったのか示したグラフです。 ... 消費額というのは食べる量と価格の積算ですから、両方が相まって消費減少に歯止めがかからない状況になってい ... 岩渕)ではなぜコメを食べなくなってしまったのでしょうか?

  1. 小麦戦略でお米が衰退したのか【前編】 - とらねこ日誌

2011/11/22 - 小麦戦略でお米が衰退したのか【前編】 · 食育とか, 調べ物 .... 日本人は小麦好きに変化させられたため、米の消費が減退した」説は誤解に過ぎません。 なるほど、日本人は小麦 ... 数字の上では大麦減少分を小麦が吸収したと見ることが可能ではある。】 こうしたデータからは ... コメの消費量が減ったのはなぜ? パンのせいでも ...

  1. JA全農の米消費拡大の取り組み 中沢 正良 JA全農米穀総合 ...

ここでは、JA全農米穀総合対策部中沢正良副審議役になぜ米消費拡大が必要なのか、その背景とJA全農の取り組みについて解説してもらった。 ... こうした食料自給率の低下要因のひとつが、米の消費量の減少です。1965年には年間1人あたり111.7kgを食べていましたが、98年には65.1kg ... このように考えると、食料自給率の低下とともに生活習慣病が増加してきたともいえ、米の消費を拡大しごはんを中心とした日本型食生活を ...

  1. 第3回「日本の食料自給率はなぜ低下したのか?」 | 国際化に ...

2008/08/26 - 日本の食料自給率はなぜ、主要先進国中で最低レベルまで下がってしまったのか、山下一仁上席研究員に聞いた。 ... わが国の基幹作物であるコメの消費減少する、コメについては売上額の増加は期待できないと予想されたのである。

  1. [PDF]1. 米の消費に関する動向 - 農林水産省

消費者の選択の拡大等を背景に、米の消費量が一貫して減少して. います( ... 注:1) 日本は昭和35、55、平成12、14年度、17年度(概算値)、他は13年の値である。 ..... 2) 付加価値米とは、消費者ニーズに対応した付加価値を付けた米であり、安全・安心志.

  1. RIETI - 何が食料自給率を低下させるのか

料穀物や大豆は輸入に依存した。1960年の ... なぜ我が国農業は対応できなかったのか、農政に対策はなかったのだろうか。 ... 米の消費は減り、生産は増え、30年以上も生産調整を実施している。 ... フランスでも農家は減少したが農地は減少しなかったため、平均的な農家規模はフランスでは2.5倍に拡大したのに日本では36%(北海道を除く ...

  1. 米価低下の原因と対策 | キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)

2014/09/25 - 今後の日本と世界の発展に寄与することを目指しています。 ... ではなぜ米価は下がるのだろうか。突然消費者が米を食べなくなり、需要が減少したわけではない。今年大豊作となったわけでもない。 ... 政府に市場で米を買わせて、米価を高い水準に戻そうというのだ。しかし、これは、 ..... 財政再建への道のり-どん底からどのように抜け出したのか<滋賀県栗東市:新幹線新駅設置計画中止からの立て直し> NEW.

  1. 連載 (全5回) TPPと農業再生 第2回 なぜ日本では農業が通商 ...

2013/12/27 - ... 分の1に過ぎない。なぜ、それが日本のTPP交渉を左右するのかなぜ、アメリカやEUのように、高い関税ではなく、直接支払いで農業を保護する道は採られないのか? ... 食糧管理制度がなくなって以降も、補助金を農家に与えて生産を減少させるという減反政策によって、高い米価が維持されている。 高い米価の ... を減少させた。高米価政策によって生産と消費の両面で打撃を加えられたコメ農業は、衰退した

  1. なぜ日本人は米を食べなくなってしまったのか?【日本を癌大国 ...

2010/02/14 - ここから引用・・・・・・・・ コメ消費量が昨年も減少、1人当たり年間74キロ1月28日16時54分配信 聯合ニュース【ソウル28日聯合 ... 日本を癌大国にしたのは誰なのか? ... しかし、コメを主食とするほかの国と比べると、韓国の消費量は依然として多い。2008年に日本では1人当たり年間消費量が59.0キロ、台湾は48.1キロだった。

  1. 日本で米の生産量が減ってるのは何が理由なんでしょうか ...

2010/05/27 - 日本で米の生産量が減ってるのは何が理由なんでしょうか? ... 米消費減少は、もともとは国民の所得水準向上に伴い、おかずの品数や量が増え、主食を食べる量が減ったことによる面が大きかったですが、近年 ... 質問した人からのコメント.

 

「くらし解説 「パンの消費額 コメを逆転」 - NHKオンライン

2012年06月21日 (木) 

合瀬 宏毅  解説委員

岩渕)こんにちは。くらし☆解説、今日のテーマは食生活「パンの消費額 コメを逆転」、合瀬宏毅(おおせひろき)解説委員です。

 

 合瀬)岩渕さん、今日の朝食は何を食べましたか?

岩渕)パンを食べてきました。

合瀬)私はご飯党ですが、実は先日発表された総務省の家計調査で去年、1世帯当たりのコメの消費額が、パンに追い越されたことが分かりました。そこで今日は消費の逆転から見える食生活の変化と、日本の農業に与える影響についてお話ししたいと思います。

岩渕)家計調査でのコメの消費額どうなっているのですか?

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 合瀬)こちらをご覧ください。これはコメとパンの一世帯あたりの支出が年間でどのくらいあったのか示したグラフです。
まずコメですが、1990年には6万2554円の支出があったのが、年々低下し、去年はついに2万7780円まで下がりました。
一方パンですが、1990年には2万6122円だった支出額は徐々に伸びて2万8368円と、ついにコメの支出額を抜いてしまった。
私たちの食卓は日本型食生活と言われ、ご飯を中心にお味噌汁と副菜で構成されてきたのですが、そういう家庭も少なくなりつつあるということです。
 
岩渕)これを見るとパンが伸びたというより、コメが下がったということですね

合瀬)そうですね。ここ20年ほどで食費全体も減っているのですが、パンやめん類は減っていません。コメの一人負けの状況です。
コメの消費額が減った要因を見てみると、まず食べる量が減っている。1世帯あたりのコメの消費量は90年の年間126キログラムから、82キロと3分の2になっています。
さらに食べる量が減っているので、価格も下がっている。この間、コメの価格は30%以上下がっています
消費額というのは食べる量と価格の積算ですから、両方が相まって消費減少に歯止めがかからない状況になっています。
 
岩渕)コメを作っている農家の人たちは大変ですね。 

合瀬)そうですね。日本のコメ農家は110万戸に登り、国内産の占める割合はほぼ100%です。それに対して小麦は90%近くがオーストラリアなど海外産。日本農業はコメ生産を核に組み立てられてきましたから、農家は大変困ってしまう。
かつては消費が減るのはコメの値段が高いからとされていたのですが、すでに1キロクラムあたりの価格は、コメはパンの半分ほどに下がっている。それでもコメが選ばれていないことに、農業団体などは深刻に受け止めています
 
岩渕)ではなぜコメを食べなくなってしまったのでしょうか?

合瀬)理由は三つあります。

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 一つは食べるものが豊富になってきたということ。パンやパスタなどの麺類、穀物以外でもお肉や加工食品など、日本は世界でも最も食材の豊かな地域だといわれる。食べるものがお米だけという時代ではない。
二つ目は作るために時間がかかるということ。例えばパンはそのまま、もしくは焼くだけで食べることが出来ますが、ご飯は研いだり、炊いたり、よそったりと準備に手間がかかるだけでなく、炊飯器を洗ったりと後片付けも時間がかかる。
さらにご飯は太るというイメージがある。ご飯中心の食生活は実はカロリー的にはパン主体より低いのですが、太るというイメージが、特に若い女性に根強い。若い人たちの中にはサラダを主体にした食生活を送る人たちもいます。
 
岩渕)確かにご飯を作るのにいろいろ手間はかかりますよね。

合瀬)現代人は忙しい。子供たちは塾やお稽古事で忙しいし、お母さんたちは自分の趣味の時間もある。さらに夫婦共働きも増えています。
これは大手食品メーカーが全国の主婦1800人に聞いたアンケートです。

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 これによると平日の朝ご飯作りに掛ける時間、10分くらいと応える人が42%。2000年に比べて15ポイントほど多く、年々増えている。30分以上掛けている人は30%にも満たない。
こうした主婦にとって時間も手間もかかるご飯は、敬遠されがちですよね。
 
岩渕)お米はこのまま減り続けていくのでしょうか?

合瀬)今後高齢化で食べる量が少なくなることを考えれば、ご飯の消費は減ることはあっても増えることはないというのが専門家の見方です。日本人はコメを食べるべきだという精神論だけではでは、どうにもならないところに来ています。
ただ誤解もいろいろあります。
 
岩渕)どういうことですか?

合瀬)先ほどのコメは太りやすいということですが、これは文部科学省が出している日本食品標準成分表のデータ。

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 ご飯とパンに含まれる脂質や塩分を比べたところ、カロリーはご飯が100グラムあたり168キロカロリーに対し、パンは264キロカロリー。クロワッサンでは448カロリーある。
脂肪分、塩分を比べてもご飯よりパンがずっと多い。これはご飯が水分を加えて炊くだけに対し、パンやクロワッサンがバターやマーガリン、ショートニングを加えて作るため、脂質やカロリーは高くなるということがあります
 
岩渕)それなのになぜご飯を食べると太るというイメージが付いたのでしょうか?

合瀬)炭水化物自身が取り過ぎると太りやすいとされていますので、その代表格としてコメが嫌われたのではないかと考える専門家もいます。
農林水産省ではコメ中心の食事が健康に良いことをアピールしてきたのですが、現状を見る限りほとんどうまくいっていません。
 
岩渕)農家も対応が迫られますよね。

合瀬)日本の農家も対応してはいます。

  一つは日本での小麦生産の拡大です。もともと雨の多い日本では質の高い小麦は作りにくいと言われていたのですが、最近は変わりつつあります。
例えば北海道では、種を蒔く時期をずらす栽培技術が開発されて、良質のパン用小麦が出来るようになりました。「ハルユタカ」という小麦で作ったパンは大変な人気です。
また福岡などではラーメン専用の小麦、「ラー麦」が開発されて、ご当地ラーメンの麺用として需要を伸ばしています。
 
岩渕)日本の農業も変わっているのですね。

合瀬)さらに最近はコメをパンや麺に加工するコメ粉の生産も増えてきました。2008年に566トンだったコメ粉用のコメは、去年は70倍の4万トンにまで増えた。
ただその量は輸入小麦からすると微々たるもので、今後コメを使った加工品をどれだけ作れるかが、農家生き残りのカギとなっています。
 
岩渕)私たちはこの問題をどう考えれば良いのでしょうか。

合瀬)日本の食料自給率は年々減り続けて現在39%。その大きな要因がコメを食べなくなったこと。
何をどう食べるか、極めて個人的な問題だが、その行方が日本農業の行方を大きく左右することも確か。

今後、日本の農業がどうなるのか、実は私たち消費者がカギを握っているということ。ということで私はご飯を食べます。」

なるほど参考になりました。対策は和食の良さを訴えるしか無い。ごはんと一汁三菜とお茶で食卓をと

 

とらねこ日誌

2011-11-22

小麦戦略でお米が衰退したのか【前編】

荻原由紀著、パンとアメリカ小麦戦略「べき論」に惑わされないために【前編・後編】と謂う専門誌掲載の記事を読みました。これは技術と普及*1と謂う雑誌の2006年10月号から11号にかけて掲載されたものです。

どらねこがどうしてこの記事を読んだのかと謂うと、過去にとても興味深いと思って紹介した論文の著作者によって書かれたものだからです。いつか読みたいな、と思っていたのですが、入手することが出来たので早速読み進めてみました。前回同様、これも一般の方が目にする機会はまずないだろうと思います。それではあまりにももったいないですから、書評ではあるものの、記事の内容を引用多めに紹介したいと思います。

■そのまえに

パンとアメリカ小麦戦略とはいったいどのようなモノなのでしょうか?

第二次世界大戦後、経済的に疲弊し食料事情も悪化していた日本に、経済的援助をエサに日本の主食を小麦に変えてしまおうと謂うアメリカの戦略とされております。これによりアメリカの余剰農産物である小麦の一大消費地に日本は仕立てあげられたとする説です。そう謂えば、どらねこも食養系食育本でもこれと似た話をいく度も見かけました。ネットでも同じような論調でアメリカの戦略により日本の米ばなれが進んだと訴えるサイトを検索でいくつも見つけることができます。たとえばこんな感じに。


ttp://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/4016より引用

大変残念なことは、医療が進歩しても、健康が大ブームでも、国民の健康レベルは悪くなる一方です。

人間ドックでの異常者は年々増えて昨年は何と87%とボロボロで、生活習慣病になって一生治療しながら亡くなることも死因統計上もはっきりしていました。

この最大の原因は、戦後の間違った栄養改善運動により洗脳されて定着した不健康を招く欧米型食生活です。

リンク先を見ればわかるように、マクロビオティックやマクガバンレポートと謂ったおなじみの単語がでてくるところが味わい深いですね。


■荻原氏のけねん

荻原氏は「~するべき」と語られる根拠のないあやしい言説、それも『昔は良かったというようなべき論』が農業をあやまった方向に導いてしまう可能性があると、警鐘を鳴らしております。こうした『べき論』が架空の敵を仕立てあげ、本質的な問題が解決されないまま温存されてしまう事が問題であると指摘します。農業分野における憂慮される『べき論』とはどのようなものなのでしょうか?早速本文から引用してみます。


10月号p35より

パン好きが増えて自給率が下がった!?

 「日本人は昔は小麦粉を食べていなかったが、第二次世界大戦後にパンが学校給食に出て、子どもの舌が慣れてしまった。実は、アメリカが日本人の味覚を変えようと画策したためであった。戦略は成功して子どもたちは成長してもパン好きになり、パンや小麦の消費が増えたので、米の消費が減り食料自給率が低下した。だからパンや小麦料理を止めるべきだ。」

 インターネットで検索すると、食育から大学の講義まで浸透しているようです。これを聞いて愛国心に目覚めて米国への怒りを露にする人や、パンと肉を止めて伝統食の玄米菜食に変えましょうと奨める人もいます。もっとも、民俗学上、玄米菜食は伝統食ではないのですが。実は、この通称「小麦戦略」説は典型的な「べき論」で、統計の誤読と史実と異なるレトリックで構成されています。まず、論点を次の3点に分けて整理しましょう。

(1)1人当たりの小麦消費は増えたか?

(2)1人当たりのパン消費は増えたか?

(3)では、何が原因で米の消費量は減ったのだろうか。

食料自給率を考えれば、パン食をやめてごはん食を推進すべき!と謂う、ごはん食運動はどらねこもよく見かけます。パンが普及することで食が欧米化し、食料自給率に悪影響をあたえている、などと展開されることが多いようです。筆者の荻原氏は、パンの普及はアメリカの小麦戦略が大きな影響をあたえていると謂う説に疑問を投げかけます。そもそも、1人当たりの小麦消費量はそんなに増えているのでしょうか?

■小麦消費量は爆発的に増えている?


同p35より

図1は農水省の食料自給率HPからダウンロードしたものですが、1人当たり食事カロリーに占める小麦の割合は、昭和35年から平成16年までたった2%も増えていません。

同書より図1および図2

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なるほど、確かにそれほど増えていませんね。その分油脂や畜産物の割合が大きく増えている事が容易に見てとれます。荻原氏はさらに続けます。


同p36より

 農文協の「わくわく食育授業プラン」(2004)も小麦戦略説を支持しています。しかし掲載された「消費量」グラフは、実は食料需給表の「国内消費仕向量」と同一でした。(図2)。国内消費仕向量は非食用(加工用・飼料用・廃棄部分)を含み、加工用とは醤油やアミノ酸原料、合板の接着などに使う工業用糊等です。食用の量は、食料需給表の「供給純食料」欄を見なければなりません。しかも、日本人口は、昭和35年~平成12年に約1.4倍増えていますので、小麦戦略がなくてもただ年月が経つだけで、あたかも消費が増加したように見えます。もしも本当に味覚が変化して小麦が好きになったならば、昭和35年と同じ人口で比較しても増えなければなりません。図2の「人口調整供給純食料」がそれですが、小麦は昭和41年移行ほとんど増加していません。ところが全く同じ期間に、人口調整した米消費量は急落しています。米と小麦の消費増減には何も関係がないことの、動かぬ証拠です。

 「日本人は小麦好きに変化させられたため、米の消費が減退した」説は誤解に過ぎません。

なるほど、日本人は小麦好きになったからお米ばなれが生じてしまったと謂う説にはデータの裏付けがない、と。確かに、1人当たりの小麦粉消費の伸びはそれほどでないように見えます。ただちょっと、『米と小麦の消費増減には何も関係が無い』と謂う表現には違和感があります。同じ穀類と謂うカテゴリで考えると、穀類摂取がここ40数年で大きく減少したわけですが、その中で小麦消費が減っていないと謂うことは、穀類の中で小麦が占める割合は大きく増加しているとも謂えるからです。

とはいえ、小麦の消費が米と同じように減少していたとしても、それで米の消費向上にどれほどの影響があるのかと問われれば、米離れを解消するようなレベルではないような気もします。

あと、もう一つ気になるのは、このような嗜好の問題を推察する場合に、食料需給表を参考にするのは妥当であるのか?という事です。食料需給表に現れるのは実際に消費された量ではないからです。そこで、どらねこは国民栄養調査(現在は国民健康・栄養調査)のデータも検証してみたいと思います。

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さて、昭和30年と平成21年を比較すると、米からのエネルギー摂取が少なくなり、穀類エネルギー比が大きく低下している事に気がつきます。それに比べて、小麦からのエネルギー摂取は若干ではあるものの増えていて、それにともない、穀類に占める小麦の割合が多くなっている事がわかります。

ちょっと面白いなぁと思ったのは、穀類エネルギー全体に占めるお米の割合はほとんど変わっていないところです。では、小麦の割合が増えたのは何が減ったからなのでしょうか。実は、昭和30年には大麦からのエネルギー摂取が205kcalもあって、小麦からのエネルギーよりも多かったのですね。現在では、その他の穀類・加工品からのエネルギーはわずか12kcalに低下しているのです。この表からどらねこが読み取ったことを書くと次のようになります。

長くなって文字数超過となりましたので次項に続けます。


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