ブログ「うちのとらまる」さんで時々取り上げているのは
警戒区域に置き去りにされた家畜たちの事。
いずれ食肉として出荷される牛たちが商品価値が無くなった
と云うことで殺処分をすれば補償される救済制度がある。
酪農家とは家畜を育てて生計を立てているので理にかなった制度である。
牛に名前を付けて愛情をかけて育ててもいずれ殺して食べる運命は
変えられないものでもある。
それでも放射能で被曝した可能性があっても本来の牛の寿命を全うするまで
生かしてあげたいと「決死救命!」を叫び自分の牧場だけでなく
他の牧場からも牛を受け入れて現在も400頭近くが生き延びている。
並大抵の努力では出来ない事でもある。
私もにゃんこはうすに行った帰りに立ち寄ろうと考えておりました。
何かお手伝いが出来ないか?と場所も調べてあった。
がっ、昨年の春頃から都内の脱原発デモに参加するようになった
「希望の牧場」の吉沢代表の主張には矛盾を感じるようになった。
「原発のせいで私の牛はこんな酷い目に遭っている。国や東電は責任をとれ!」
えっ?殺処分をすれば補償してくれる制度があるでしょ?
酪農家を救済する制度で国は責任を果たしているはずです。
それをあえてはねつけて、牛を生かす道を選んでおきながら
そんな主張をしていたのにはガッカリさせられたwww
福島に通う時にいつも食べている豚丼です。
那須豚を食べて、消費する事で成り立っている養豚業である。
「とらまる」さんは置き去りにされた牛や豚の写真をいっぱい撮影したから
現在、それらの肉を食べられないと書いてあったけど
都会人のきれいごとに聞こえる。
にゃんこはうすの敷地で保護されている犬たちにおやじさんは
「おやつタイム」と言う記事で豚の耳を与えております。
人間も犬も猫も豚や牛の肉を喜んで食べる肉食動物なのです。
ペットとして飼われていた犬や猫には何の補償も救済も無い。
だからこそ多くのボランティアさんたちが奮闘し
全国から支援が集まるのでしょう。
自民党の石破茂衆院議員の涙を浮かべての訴えは
家畜は殺さずに生かして被曝の影響を調べる研究材料としての道を探る!
希望の牧場さんたちもそちらの方向に動いて欲しいです。
少しずつ、置き去り動物に被曝の影響みたいなものが確認されている。
それが何であるかは私には判りません。
「とらまる」さんのブログの写真でもハッキリとは書いて無い。
でも、私は福島に脱原発思想を持ち込むのは反対です。
だって被曝した動物は殺してホルマリン漬けの標本にしちゃうでしょ?
左翼思想とは排除の論理が根底にある残酷なものです。
それと狂牛病や口蹄疫、鳥インフルエンザの時のような感染を防ぐための
根絶やしにする考え方も福島からは遠ざけたい。
警戒解除された地域で行われているらしい野犬狩りもその手のものだ。
私が福島に通っているのは早く答えを見つけて復興してもらいたいからです。
震災から2年を迎えるにあたって「希望の牧場」を時事通信が取材に入り
記事にしてあったけど、最終的に何を訴えたいかがぼやけていた。
現状を取材して伝えるだけなら誰でも出来る。
今後、どういう方向に向かって欲しいのかを正しく伝えるのがマスコミの
役割だと思うのです。
どうかみなさんにも福島がどうやったら前に進むことが出来るかを
一緒に考えてもらいたいから、私の見た事はそのまま伝えております。
また、そのヒントが犬・猫のレスキューにあるのでは?
と「にゃんこはうす」に通っておりますので
どうか幅広い支援をお願いします。
尚、この記事は「とらまる」さんや「希望の牧場」さんを批判しようと
書いた訳ではありませんのでご理解頂きたいです。
福島に関わる方には色んな考え方がある。
どの考え方が正しいかが解らないから苦しいのです。
自分の考えは正しいと信念を持っていないと活動出来ません。
そして迷うことも多い。
常に前向きに、ポジティブに。。。