しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

地盤沈下

2010-03-11 05:34:21 | 仕事のはなし
 材木市場と言っても問屋の集合体のようなもの。

 住宅建設不況と流通の流れの変化で老舗の材木問屋の撤退が相次ぐ。

 東京新木場のど真ん中にある材木市場から問屋が2社撤退した。

 その結果写真のように大きな倉庫がガラーンとなってしまっている。

 材木の競りをしていた競り子は浦安の市場に再就職した。

 名物になっていた競り子「海坊主」さんのデカイ声は浦安で響いている。

 どこかで喧嘩でもしているの?

 「10万でどうだ、10万でどうだ、え~い、もってけこの野郎!」

 暴力団員みたいな風貌でこのセリフだ!正直怖いです。

 普段はニコニコしてて別人なのですが・・・

 
 新木場の市場からはこの「海坊主」さんが居なくなり、写真のからっぽの倉庫です。

 記念市に顔を出したけどすっかり活気が失われてしまってる。

 新木場の町そのものが材木屋が撤退して異業種が参入しているから元気は無い。

 地盤沈下が治まらない。





 毎年の新築着工軒数は下がり続けている。

 その上ハウスメーカーの占める割合が高いから、従来の木材の流通業界の下落率はハンパではない数字になるだろう。

 私はこの業界に身を置いているので以前からも建材メーカーの撤退を記事にしてます。

 もう、この業界だけでは無い。

 今、民主党が大幅に議席を伸ばした東京都議会で石原都知事が怒っている。

 昨年7月の都議選で築地の移転反対を争点にした民主党に対してだ!

 スーパーや回転すし等の大量に買い付ける大口は市場を通しません。

 マグロの消費量が大幅に伸びているのに、築地市場のマグロの扱い高は下がり続けた。

 築地市場も問屋の集合体で成り立っているから、冒頭で書いた材木市場と同じ状態に陥りますよね?

 廃業する問屋が増えると残された問屋の金銭的な負担は増える一方です。

 移転先の豊洲の土壌汚染は食べ物を扱う市場にとっては大きな問題だ。

 でもその事で騒いで社会問題にしている者たちは市場関係者ではない。

 大きなお世話だと思う。


 沖縄の米軍移設問題も騒ぎすぎて本来の議論から離れてしまっては無いかな?

 以前より書いてきた内容と重複しますのでこの辺で終わりとします。
コメント (2)
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