しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

築地の移転

2009-07-11 07:42:51 | 主張
 ここ数日の東京の蒸し暑さはやる気を失わせるには十分だ!

 仕事を終えて家に帰る。玄関ドアを開けると「くさい!」猫のトイレの臭いがこもってしまい、なんかくさい家になっている。

 急いで窓を全開にして5匹の子猫が「早くえさをくれー!」とばかりにニャーニャーとうるさいばかりか、足によじ登るものだから「イテー」。

 エアコンのスイッチを入れ、花壇に水をやってると選挙カーがうるさい。なぜかその車が真横に停車して「ご自宅の目の前ではございますが、すぐ終わりますから」と言って民主党の候補者が演説を始めてしまった。逃げるように家の中に入って少しの間それを聞いてみた。

 石原都政の批判をしている。自民党のポスターを貼っておけばよかったか?

 「築地の住民の意見を無視してまで移転する必要はあるのか!」

 これには疑問を感じています!土壌汚染以外に何が問題なのか私にはまったく理解が出来ません。

 都心の一等地に魚市場がある事の方が問題だらけで移転の話が持ち上がったのに
今さら何を騒いでいる!これこそ政争の具に利用している。

 市場のまわりの道路には夜になると、日本全国からやってきた大型の冷凍車がエンジンをかけっぱなしで路上駐車しています。トラックヤードも何もありません。都心の一等地ですから・・

 私は材木屋をしています。新木場にもよく行きますし、毎日新木場からの荷物も届きます。何を言いたいかわかりますよね?江東区の木場周辺にたくさんあった材木屋は埋立地に移動しました。それが今の新木場です。

 その新木場の中も様変わりしています。材木屋が減ってしまい異業種がどんどん入ってきて、材木屋のトラックは遠慮をして走っていますよ!

 今騒いでいることなんて10年もすれば忘れてしまうくらい、時代の流れは早いのですよ。

 新木場の中には古い町並みをそのまま移動させたような、橋の名前から隣組まで戦前・戦後の旦那衆が縄張りを守るような雰囲気が残っている。

 私の父は山形から上京して木場で修行して独立をした、新参者でしかない。

 新木場の中には材木市場が1軒あるのだが、老舗の問屋が集まり市場を結成しているし、老舗の材木屋が買いに行く場所である。うちみたいな新参者の材木屋は中にも入れない。結果ジジイとババアしかいない世界になってしまった。

 他業種から転職してきた市場の社員が(現市場長)その異常な状況を見てなんとか改革をしてきた。その結果2年程前からうちも市場の中に入る事が出来たのですが、父は絶対その市場へは行きたがらない。永年の恨みは根深い。

 せっかくの市場の改革も時すでに遅しであり、材木の流通の変化から取り残されてしまっている。

 築地市場にも似たような昔ながらの悪い風習がたくさん残っているはずで、新参者を受け入れようとはしないだろう。

 「トロばかり喰う人々」でも書いたように回転すしチェーンやスーパーなどは築地市場を通さずに直接買い付けをしている。マグロの流通量が伸びているのに市場の売上は減っている。

 新天地の豊洲で築地市場は生まれ変わる必要があると思う。

 誰が反対してどこの政党がその後押しをしているのか?物事の本質を見えにくくしている問題は世の中にたくさんあります。
コメント (4)
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