「ミスト3 エグザイル」
Xbox版 2002年
プレステ2版 2003年
キッズステーションでは廉価版アリ。
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最初に「MIST」シリーズと出合ったのは、セガサターンが発売されて間もないころでした。
もともと海外ゲーム一般が苦手だった私には、もう難しいのなんのって。
だって海外からのゲームって、どれもやたらと不親切じゃないですか。
アイコンの説明もなく、アイテムの解説もなく、ヘルプ機能、操作チュートリアルもまるで無し!一体何をどうすりゃええねん!という感じ(汗)
そして「ミスト」シリーズはある意味、それを突き詰めた作品でした。
気がつけば、主人公は見知らぬ世界に一人で放り出され、何がどうなっているか聞こうにも人っこ一人いやしない(笑)
殆ど廃墟に近い島を歩き回り、見知らぬ機械をひたすら触り、一見脈絡の無い日記を読みつつ、孤独にストーリーを進めていくのです。
こんなんですから、コツがわからないと途端に詰まります。きっと、スタート地点から先に進めずに何このゲームーと投げる人も多いんじゃないかと。
でも、その分、解けた時は爽快なのですね!
あと、魅力は画面の美しさ。いかにも、自分がその世界に今いるかのように感じさせる、リアルな風景と存在感があり、きっと、ミストシリーズが好きな人の何割かは、異世界に旅に出るような気持ちでプレイしているんじゃないかな。
というわけでエグザイル。
本を書くことによって「世界」を作り出す技術を持つ「ドニ」の民。
その一族の一人、アトラスの書いた本を図書室でみつけ、偶然「ミスト」へ迷いこむことで事件に巻き込まれた主人公(プレイヤー)。
一作目ミストでは、グレた息子たちとの諍い、二作目リヴンでは父親ゲーンとの確執と、常にアトラスのお家騒動の被害に遭うかたちの彼が今回巻き込まれるのは、どういうわけかアトラスに恨みを抱く男「サーヴェドロ」の復讐劇。
彼はある日いきなりアトラスの暮らす世界「トマーナ」に現れ、アトラスの描いた新しい希望の世界「レリーシャンの書」を奪って逃走。
数々の罠を仕掛けた「ジェナーニン」の世界へと主人公をおびきよせる。
そこは、かつてアトラスが二人の息子の訓練用に作り出した、いわば「練習用の箱庭」だった。
さて、プレイヤーは、数々の仕掛けを解き、ジェナーニンから繋がる三つの世界を巡りながら、サーヴェドロを追い詰め再び「レリーシャンの書」を取り返すことができるのか?
ゲームのボリュームは、攻略情報を見てしまえば、一日あれば解けてしまう程度。
見ていなければ…プレイヤーにもよるでしょうが、けっこう時間かかりますよー。
一作目ミストの時は、攻略本無しで挑んで十日間くらいかかりましたしー。
日本のアドベンチャーゲームは生ぬるい!とお思いのかたは、一度チャレンジしてみてくださいませ。
ちなみに、2005年3月にパソコン版にて「ミスト4 リヴェレーション」が発売されました。
家庭用ゲーム機にも、早く移植してくれないかなー。
ミスト3 エグザイル